~語りたいっ!!~

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初期あややのまっすぐな歌声も好き

映画「あの頃。」が公開されましたね。

この映画では主人公は「桃色片想い」のあややを見て衝撃を受けてヲタになるようです。

桃片の頃のあややは勢いが凄かった時期であると共に歌い方のクセも凄かった時期だと思います(笑)

あややのモノマネする人が多いのも納得のクセの強さです。

ハロメンつんく♂さんの歌い方をコピーする人が多いですが(そういう指導をされるというのもあると思うけど)、あややつんく♂さんの歌い方+独自のクセが混ざってすごい事になっていました。

あややといえばこの頃の歌い方を思い出す人が多いのかもしれませんが、初期は結構まっすぐに歌っていたんですよね。

そこで今回は、初期あややの名曲を紹介すると共に、そのまっすぐな歌い方に酔いしれましょう。

 

1曲目は 待ち合わせ です。

この曲はデビュー曲「ドッキドキ!LOVEメール」のカップリングです。

まっすぐな歌声にピュア感や透明感を感じます。

明るいA面とは対称的なしっとりとした曲ですが、ヒップホップやR&B的なリズムが跳ねるバックトラックがカッコいいです。

この曲は転調が印象的です。ラスサビの転調は分かりやすいですが、実は毎サビ転調しており、ラスサビのキーだけが高いという訳ではありません。

毎回サビで転調するのはアイドルソングには多いです。転調せずにサビに入ると音域が広くなりすぎるから低い調に移す、という理由の転調が多分一番多いです。

しかしこの曲は毎回サビでBメロまでの調より上がります。(サビ後の間奏で毎回元の調に下がります。)

しかもラスサビは、半音下がった状態で入って半音上がるので、実は1番や2番のサビと音程変わらないんですよね。

ラスサビはわざと分かりやすく転調することで盛り上げる、という演出だと思います。

この曲のサビはファルセットを多用しますが、あややの綺麗な高音を聴かせるための毎サビの転調なのかなと。

ドキラブもそうですが、この曲も間奏であややの高音のフェイクがありますからね。

 

2曲目は 長い間 です。

この曲はKiroroのカバーで、ハロプロメンバーによるカバーアルバム「FOLK SONGS2」に収録されたものです。

きれいなメロディーにまっすぐな歌い方が合っています。

本家も結構まっすぐな感じだったからそう思うのかもしれません。

あややの持ち歌より少しキーが低めなので、聞こえ方も少し違ってきますね。

この頃はまだ気持ちいい声の響かせ方みたいなのも知らずに歌っているんだと思いますが、これはこれで好きです。

ピュアな歌い方でスッと入ってくる感じ。

あややって綺麗で抜けの良い声をしていますよね。

 

3曲目は そういえば です。

ファーストアルバム「ファーストKISS」に収録された曲です。

切ない曲なんですが、歌い方や声が切なさをより感じさせます。

淡々とした歌い方で進んでいき、最後に思い切り感情を表現するような感じで、この頃から既に表現力が高いことが分かります。

最初の方は"そう言えば"と思い出すような感じで、ラスサビは"そう言えば"と自分の気持ちに気付くような感じがして、作ったつんく♂さんも歌っているあややも天才過ぎる。

この曲は歌詞もめちゃくちゃ好きです。(歌詞はコチラ

落ちサビから転調してラスサビに入るんですが、そのラスサビの歌詞が凄いんです。

ラスサビは"会いたい"と繰り返しているんですが、ここまでの流れから"そう言えば あなたに会いたいな"という歌詞がくる切なさ。

最後は"ただ 会いたいだけ"で終わります。転調と相まってこのラスサビの気持ちの高ぶりが表現されていて素晴らしい曲です。

バックトラックが生バンドでエモいなと思って調べると、編曲が鈴木俊介さんでした。

ファンキーな曲のイメージが強かったので少し意外に感じました。このグルーヴ感はさすがです。

"待って"とか"だって"の前にブレイク入るのとか好き。

 

ファーストアルバムくらいまでは結構歌い方にクセが少ないんですよね。

それでも抜けの良い声が心地よく、しっとりとした曲に合っています。

おそらく松浦亜弥のパブリックイメージとはギャップがあるかもしれませんが、「ファーストKISS」はファンの間で名盤との呼び声が高いです。

今のハロプロでかみこの歌声が好きな人とかにもハマるかも。

逆にイメージ通りのあややといえばセカンドアルバムだと思います。

それ以降だとクセが薄れて、曲も段々つんく♂さんの曲じゃなくなってアーティスト路線に入っていきます。

いろいろと聴き比べてみるのも面白いと思います。

僕はどの時代のあややも好きです。