~語りたいっ!!~

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Shout to the Walls!

今日はイイニコの日ですね。

バンドが解散しても、こういう記念日があるとちゃんと忘れないですね。

毎年この日にはNICO Touches the Wallsのアルバムの全曲レビューをやっていますが、今年は「Shout to the Walls!」です。

 

  • 1. 鼓動

まさに鼓動のようなドラムのリズムから始まります。

この曲はバンド以外の音がガッツリ入っている訳ではないですが、とてもスケール感を感じます。バッキングがエレキとアコギの2本あるのもその要因の一つなんでしょうかね。

ここから何が始まるのかワクワクさせるような、1曲目にピッタリな曲ですね。

改めて聴いてみると1サビまでが長くて、サビのカタルシスが凄いです。

この曲はリードギターのパートが好きです。1番のAメロの2周目のフレーズと、ギターソロの部分が良いですね。

音色も好みです。

 

  • 2. 夢1号

11枚目のシングル曲です。この曲ぐらいからコーラスワークに凝り始めて、それがこのアルバムにもたくさん反映されている気がします。

この曲は光村さんが夢の中で作ったらしいです。凄すぎ。

最初はそれまでのニコの感じと違って、あまり受け入れられなかったんですが、徐々にこの曲の良さが分かるようになりました。

コード進行とベースラインが渋い感じが好きです。コード進行は渋さもありつつ美しさも感じます。

メロディーが好きなのはBメロとCメロ(2サビの後)です。

Bメロは特に2番の、1番とは少しメロディーが変化しているところが好きです。

Cメロはそれまでとは少し展開が変わる感じも含めて好きです。

 

この曲はカルピスウォーターのCMソングだったので、かなり知名度は高いと思います。

曲の構成が、Aメロ→Bメロ→Aメロ→Bメロ→サビ→Aメロ→Bメロ→サビというもので、1番のAメロはドラムはバスドラだけなんですよね。

他のパートもAメロは控えめではありますが、ドラムの人の手が全然動いていないことを見ることってあんまりないので最初はびっくりしました(笑)

ちなみに同じAメロでも2番では手も動いています。こんな緩急の表現法もあるのかと斬新に感じました。

Bメロから少し音が増えて、サビ直前からガッとギアが上がる感じが良いですね。ここの駆け上がるギターがなんとも爽快です。

この曲はどのパートも表現力を感じられる気がします。ギターの音を重ねたり、空間系エフェクターの使い方とか。

ロックバンドの夏うたで、こういうアプローチができるところがニコの凄さなのかもしれないと、今になって思います。

 

カッコよすぎです。ライブで生で聴いてみたかった曲の1つです。

イントロからブチ上がりますね。めっちゃ飛びたくなるイントロです。

この曲にはラップがありますが、挑戦しました!という感じじゃなくて、非常に光村さんらしい感じに仕上がっているなと感じます。めっちゃ録り直したらしいですが。

僕はこの曲の2番が終わった後の間奏の展開がすごく好きです。

ベースがハイポジの音を連続そているだけなのに高揚するし、その後のギターの旋律もめちゃくちゃロックでカッコよくて上がりますね。

この曲はベースがマジでロックなカッコよさを爆発させている曲で、ライブ映像を見ると、イントロの出だしはベースのスラップで始まっていました。昇天しちゃう…。

 

  • 5. ストロベリーガール

ニコにしては珍しく変拍子の曲です。

具体的にいうと、イントロからサビ前まで7拍子で、サビ直前から4拍子になり、サビ終わりに7拍子に戻ります。

2番も同じ感じで、サビで4拍子になりますが、Cメロも4拍子のままで、その後の間奏で7拍子に戻ります。

そしてラスサビで再び4拍子になり、サビ終わりに7拍子になって終わります。

文字にすると複雑ですが、聴く分にはさらっと聴けます。

これライブでのお客さんの反応はどうだったんでしょうね(笑)ノリにくい奇数拍子に変拍子が合わさるという難易度。

ただサビはすごくキャッチーでダンサブルですよね。Aメロの歌詞もメロディーにリズムよくはまっていて気持ちいいです。

7拍子という難しいリズムでありながら、各パートが軽快に絡むようなバンドアンサンブルも見事だし、1番、2番の後の各間奏でのリードギターのカッコよさ等、聞き応えたっぷりな1曲です。

 

 

  • 6. 紅い爪

攻めた感じの曲が続いたので、ここで一旦落ち着きます。

イントロから綺麗ですよねー。

さっきまでのロックな感じから、こういう歌モノって感じの曲まで様になるのは光村さん、というかニコの凄さですね。

こういう曲でも結構ベースラインが動くの好きです。

あと、僕はアコギのアタック音(弦がピックに当たる音)が好きなので、この曲はそれを堪能できるのも良いです。

最後がリフレインからのフッと終わるという無機質な感じの終わり方がなんだか印象的です。

 

  • 7. チェインリアクション

めっちゃカッコいいですよね。「Mr. ECHO」のカップリング曲です。

この曲はパーカッションがたくさん入っていて、リズムフェチの人にはたまらないかも(笑)

僕は二人で1つのフレーズ作ってるみたいなの好きなので(「PASSENGER」収録のマトリョーシカとか)、冒頭から二人のギターの掛け合いなのが良いですね。

パンが左右に振られているので耳も楽しい。

僕が特に好きな部分は1番終わった後の間奏のギターソロです。ここ好きすぎてめっちゃ聴いちゃう。

曲調に合わせてめっちゃリズミカルなギターソロなんですよね。

最初はリズムギターと掛け合うような形から徐々にソロっぽくなって、最後はユニゾンに落ち着くという構成も面白いです。

あと、この曲も実は変拍子で、2番終わった後のCメロのときだけ7拍子になります。

その後のサビに入るときのブレイクも良いですね。

これもライブで聴いてみたかったー。絶対楽しいよー。

 

  • 8. ランナー

光村さんが中学生の頃にマラソンの授業をきっかけに書いた曲らしいです。

それが10年以上の時を経て駅伝のテーマソングに使われたんだから凄すぎます。

アコギの弾き語りから始まって、他のパートが後から加わるという構成です。

エレキの音が渋くて好きです。結構歪んだエレキの音が重なっていますが、アコギの存在感もしっかりありますよね。

メロディーとしてはサビに向かってどんどん熱くなるような感じですが、間奏やアウトロは爽やかな感じで、聴き終わった後も爽やかな印象が残るような曲だなと思います。

サビのハモりが聴いてて凄く気持ちいいところも好きです。

 

古村さんが作った曲です。

この曲はバラードというのもあってか、他の曲に比べてシンプルで王道な感じのアレンジになっている感じがします。

空間系エフェクターによる味付けで、エモさが爆発していますね。

ボーカルもエコーかかってますし。

ギターソロもエモいですね。アップテンポでロックな曲のギターソロとは違い、音符長めでディレイが掛かったエモーショナルなギターソロだなと思います。

光村さんの歌声はこういう曲にも激ハマりしますね。

 

  • 10. (who)

次の曲へのインタールードです。ヒーリングCDに入っていそうな自然音って感じ。

ニコのアルバムでインタールードのトラックがあるのってこれだけですよね?

それだけ次の曲を印象付けたいということなんでしょうか。

このインタールードから続くのは12枚目のシングル曲です。

シングル曲にインタールード付けるってことはやはり相当大事にしてるってことですよね

 

  • 11. Mr. ECHO

この曲もコーラスに力が入っている曲です。

ただ、「夢1号」は声が重なることによってふわっと幻想的な雰囲気を出していたのに対し、こちらは声が重なることで生命感を感じるような曲になっているなと感じます。

1曲目に、スケールの大きい曲と書きましたが、この曲もベクトルは違いますがスケールの大きさを感じます。大自然とか広い大地みたいな感じ。

この曲の好きなところは、2番のサビから間髪入れずに入ってくる切れ味鋭いギターソロです。

ここ本当キレッキレでカッコいいですね。

メロディーではBメロが好きです。

 

  • 12. damaged  goods~紫煙鎮魂歌~

何曲か綺麗な曲が続いたと思ったら、リズム重めのロックでアルバムを締めるという(笑)

改めて聴くと凄い構成ですね、このアルバム(笑)先の予想が全くつかない感じ。

「Shout to the Walls!」というアルバムタイトルなので、これで終わるというのも良いのかも、とも思います。

この曲は個々のパートにカッコいいところはあるんですが、なんかそういうのよりももっとざっくりとバンドアンサンブルを楽しむのが正解なような気がします。

なのでいつもここに注目して聴く、というかラフに楽しんでいる感じです。

最後フェードアウトというのがニコとしては珍しい気がします。

 

ということで、今回は「Shout to the Walls!」の全曲レビューでした。あまり時間ないからサッと書こうと思っていたのに普通に長くなりました。

ニコのファンだった皆さんも今日はニコの曲をたくさん聴いているんでしょうか。

光村さんが始めたZIONというバンドのアルバムが12月に発売するらしく、そちらも気になりますね。

 

〈参考Webページ〉

NICO Touches the Walls「Shout to the Walls!」特集 - 音楽ナタリー 特集・インタビュー