ブスにならない哲学
今回はハロー!プロジェクト モベキマスの「ブスにならない哲学」についてです。
2011年リリースの曲で、僕がハロプロにハマり始めたのもこの頃です。もう10年経つのか…。
現役ハロプロメンバー全員で歌うのは豪華だけど、全グループの頭文字を取ってモベキマスって…と当時思った記憶があります(笑)
曲についても第一印象はあまり良くなかったのですが、聴けば聴くほどハマってクセになっていきました。
この感覚を味わえるかどうかが、ハロプロ沼にハマるか否かを分ける気がします。
クセになるのはメロディーのせいですかね。
歌謡曲的なんだけどリズミカルなのが好きです。
ファンキーなトラックに歌謡曲のメロディーを乗せるのがハロプロのお家芸みたいなところがあるので、全員曲としてこのジャンルを選んだのは必然的だと思います。
もう少しメロディーが派手だったら非ヲタにもとっつきやすかったかもしれませんが…。
あと、もう少しベースのミックスが大きめならさらに僕好みだったでしょう(笑)
そしてこの曲は各グループのエース達にソロパートもしくは2,3人のパートが与えられています。
普段は聴くことの出来ない組み合わせのユニゾンが聴けるのは良いですよね。
意外にゆうかりんとガキさんの声の相性が良かったり、発見があって楽しいです。
この曲は歌詞が凄いんですよね。
最初はタイトルを含めて意味がよく分からなかったのですが、段々なんとなく分かるようになりました。
この曲で使われる"哲学"という言葉は"自分ルール"みたいな感じで、"ブス"というのも顔の造作ではなく見え方のことを言っていると思います。
ため息は 女の子 ブスにするから 決してやらない 哲学
とか、
後悔を する度に ブスになるから 決してやらない 哲学
という歌詞にあるように、ネガティブになるとブスになるからしないと決めている女の子が主人公です。
とあるインタビューでさゆが言っていましたが、「ネガティブなときに鏡を見るとすごいブス(笑)」なんだそうです。
あの道重さゆみに限ってブスなことがあるのかとも思いますが、れいなの「Rockの定義」の歌詞にも "鏡の前ってなんだか不思議で 勇気の出る日 そうじゃない日 いろいろね" とあるように、見た目のコンディションって結構感情に左右されますよね。逆に今日盛れてるから気分良いみたいなこともあるかもしれないけど。
それと、この曲の中の"ブス"って"イイ女"の逆という意味もあるかもしれないですね。
この曲で好きなのは
よく似た子に見えるよじゃ 時代遅れかもね 趣味も髪型も目も 好みも違うわ
という歌詞です。多すぎて見分けがつかないという意見を跳ね返すような歌詞がカッコいいです。
噂ばかり気にしてちゃ 心が疲れるよ 時に真実の方が 負けたりするけど
という歌詞も強くてカッコいい感じがして好きです。悟っていますよね。つんく♂さんは世の中を凄く冷静に見ているんだなと感じます。
今日もなぜだろう 情報共有してるけど 誰かが褒めて くれるの待ってるだけだよ
というのはSNSをやる心理を的確に言い当てている気がします。当時はSNSが普及し始めたくらいの頃で、先端の若い人の心理を理解しているのが凄いですよね。情報共有ってSNS以外のこともあるし、昔から普遍の心理なのかもしれませんが。
一番好きなのは
してもらっちゃいないから してあげないなんて それじゃ愛なんて絶対 生まれないんじゃない
という歌詞です。名言過ぎませんか?
このマインドは大切にしていきたいなと常々思います。このフレーズみんなが知ったらもっと優しい世界になるのになんて思ったりもします。
今回はハロー!プロジェクト モベキマスの「ブスにならない哲学」についてでした。
YouTubeのモベキマスチャンネルが閉鎖していたのをこの記事を書く際に知りました。
ずいぶん前に閉鎖したようですが、動画は見れるので全く気づいていませんでした。
少しさみしいですね。動画は見れるとはいえ。というかなんで動画は見れるんだ?
それはさておき、今回本当はカップリングの「もしも…」や「かっちょ良い歌」についても書きたかったんですが、長くなったのでまた別の記事に書きたいと思います。
カップリング含めて全部名曲なのが凄いですね。