オーロラ
NICOが活動終了して初めてのイイニコの日です。
解散とかって「○○のライブをもって」とか「来たる閏日」とかそういう発表のイメージなので、発表された時「このたび」というのがすぐに理解出来ず、え…き、今日なの!?ってなりました。
15周年の節目に何もしないなと思っていたら解散しやがった(笑)
ということで、今回はイイニコの日にちなんでNICO Touches the Wallsの2ndアルバム「オーロラ」の全曲レビューです。
ちょうど10年前のアルバムらしいです。(2009年11月25日発売)マジかよ。
ちなみにこのアルバムはNICOのアルバムで唯一亀田誠治プロデュースです。
当初NICOは4人以外の音を入れるのに抵抗があったようですが、亀田プロデュースで色々音が入っています。
これがなかったらもしかしたら「手をたたけ」みたいな曲は出来なかったかもしれませんね。
- 1. Aurora
短くてアルバムのプロローグ的な曲です。
だんだん広がっていくようなサウンドにこれから始まるワクワク感を感じます。
「かけら」のカップリングに別バージョンが入ってますが、そっちは神秘的な感じでまた印象が違います。
- 2. ホログラム
ハガレンのOPになったこの曲でNICOを知ったという人は多い気がします。僕はそうです。
メロディーが好きで気に入ったのですが、バンドを始めてからだと色々聴く所も変化していきました。
この曲はベースラインがめっちゃかっこいいんですよね。
バンドでコピーしたとき、この曲はリードギターはシンプルなので、ベースを聴きながらかっけぇなぁと思いながら弾いていました。
ギターの音色も、リフでは歪んだカッコいい音でそれ以外はキラキラしていて凄く好きです。この音作りが難しくて僕には全然出来なかったけど(笑)
この曲は高校の軽音部の時にもコピーしようとして練習していました。確か12月とかで、寒い廊下でこのリフをめっちゃ練習した思い出があり、個人的に冬のイメージがあります。
なんかレビューより思い出話になってしまった(笑)
- 3. 芽
この曲はメロディーが好きです。特にサビ。
元からいい曲だなとは思っていましたが、アコースティック版を聴いてからより好きになりました。
基本エイトビートですが、サビでリズムの取り方が大きくなって開放的な感じになるのが好きです。
この曲もギターの音色がキラキラしています。
- 4. Lonesome Ghost
怪しい雰囲気を纏った曲です。
僕の好きなオクターブのコーラスが入っているのも怪しく感じる要因の一つだと思います。
何気にギターがカッコよくて、音色も好みなんですよね。
パーカッションが色々入っているのも好きです。
- 5. ビッグフット
この曲のロックンロールなコード進行が好きで、高校の頃バッキングの方のギターをコピーして楽しんでいました。
リードの方もカッコいいですが、一人で生音で弾いても楽しくないので(笑)
しかしこの曲のギターソロはすごく憧れました。色々エフェクターが掛かっていてカッコいいんですよ。
- 6. かけら -総ての想いたちへ-
NICOを知ったのはホログラムでしたが、ちゃんと好きになったのはこの曲を聴いてからかもしれないと思います。
メロディーがすごく好きな曲です。
"季節の変わり目は風邪ひきやすいんだっけ"という歌詞もあるので、秋から冬になる頃にとても聴きたくなります。
この時期にこのアルバムの記事を書こうと思ったのはこの曲がきっかけです。
NICOはロックバンドですが、光村さんがめちゃくちゃ歌が上手いのでこういう曲も似合いますね。
ラスサビだけメロディーがちょっと変わる部分の高音の熱唱っぷりとか非常にグッときます。
あとベースラインもすごく好きです。
特にサビの"花咲かせるよ"の後のデデデデーが良い。めっちゃピンポイント(笑)
- 7. 錆びてきた
Aメロのコード進行がカッコいいですよね。何気に難しいですが。
歪んだサウンドもすごくカッコいいです。
最後テンポが上がって盛り上がるところがすごく好きです。
一度ライブで聴いてみたかった曲の一つです。
- 8. レオ
終止シリアスなムードの曲です。
「レオ」とはオレの反対、裏の自分を表す意味を込めたらしく、曲調にも合った繊細な曲です。
ずっと韻を踏んでいるAメロも印象的。
3拍子の間奏を挟んだ後、ダンサブルというかリズミカルになるんですが、そこのドラムが好きです。
- 9. N極とN極
このアルバムの曲は最近では全然セトリに入らないようになっていましたが、この曲はよく演奏していました。
かなりシンプルなロックで、ライブでも盛り上がる曲です。
「TWISTER」に収録されている「来世で逢いましょう」という曲にこの曲の歌詞の一部が出てきていて、続編のようになっています。この曲気に入ってるんだなと思いました。
僕は最後らへんの"君も涙を流しました"のところのギターのフレーズがかわいくて好きです。
そこまでは結構勢いよくやってきて、そこでちょっと落ちるんですけど、ギャップ萌えってやつですかね(笑)
最後また盛り上がって勢いで終わるのが良いです。
- 10. 風人
このアルバム、というかNICOの全ての曲の中でも上位にランクインするぐらい好きな曲です。
メロディーも昭和歌謡を彷彿とさせて好きなんですが、とにかくギターがめちゃくちゃカッコいいんです。
ワウが掛かっていて、弾いているフレーズがいちいち僕の好みに突き刺さってくる感じ。
「夢1号」のカップリングにライブ音源が収録されていますが、アウトロが原曲より荒ぶっていて最高なので是非聴いてみてほしいです。
NICOはライブの時のアレンジも非常に魅力的でした。
- 11. 波
このアルバムは亀田プロデュースだからか、音色的に1stアルバムよりも派手な感じの曲が多い気がしますが、この曲は1stアルバムの空気も感じさせるような、素朴なアレンジのバラードです。
と思ったのもそのはずで、この曲はセルフプロデュースだそうです。
- 12. トマト
この曲は何気にコード進行が渋くて好きです。バラードなんだけど、カッコいいと感じます。
最初歌とギターだけなので分かりやすいと思いますが、結構バッキングが凝ってる…!
光村さんはギターもかなり上手いのでバッキングのギターもレベルが高いんですよね。
コード進行も凝ったものが多いみたいで、かなりの音楽好きでいろんな曲を聴いているからこそ作れるものがあるんだろうなと思います。
この記事はイイニコの日に上げるために11月10日頃から書き始めていまして、その時はまさか活動を終了するなんて微塵も思っていませんでした。
活動終了を知って、この記事の内容ってこのタイミングに相応しいのか考えましたが、僕がNICOを好きになるきっかけが詰まったアルバムなので、結果的に良かったと思います。
活動終了については色々考えるところがあります。
QUIZMASTERを作ったとき、詩を書くのに苦労して結構対馬さんと共作しているので、もうNICOで曲を作るのが難しくなってしまったのか、とか
ライブの箱が段々小さくなっていたし、中堅バンドは継続が難しいと聞くし…とか。
突然の発表でしたが、秋のツアーを組んでいない時点で前もって考えていたことは分かります。
QUIZMASTERは良いアルバムだったけど最後と分かった上で何かリリースやライブをしてほしい気持ちもありました。
古村さんがインスタでイイニコについて色々考えてるみたいに言っていたのは、活動終了の発表のことだったのでしょうか…
さて、ここから先はポジティブな気持ちとポジティブにまとめないとやってらんねぇという気持ちが入り交じっております(笑)
こんなに好きなバンドが解散するのが初めてなのですごくショックですが、いつかは来ることだし受け入れるしかないですね。
NICOでやれることは全部やりきったのなら仕方ないですし、やりきってないならいつか何かしらあるでしょう。
僕は路線変更に着いていけずに聴かなくなったバンドもいくつかありますし、かといって飽き性なので同じような曲ばかり出すバンドは好きじゃないんです。
NICOは進化しながら器用貧乏とも言えるほどの多彩な楽曲で楽しませてくれました。
だから僕も最後まで好きのままでいられました。
これからはそれぞれどんな活動をしていくのか、ソロ活動なんて誰もしてなかったから全く想像がつきません。
まずは15年間お疲れ様でした。
そしてその先どんな形かは分かりませんが、応援していけたらと思っています。