ハロプロ胸キュンソング
アイドルソングといえばかわいい曲という概念はもう古いのでしょうか?
昨今のアイドルはBiSHや欅坂46みたいなカッコいいパフォーマンスが注目されますよね。
ハロプロもクールハローとか言い出してから随分経ちますが、つんく♂さんが総合プロデューサーを退くまではシングルは基本的にカッコいい系になっていきましたね。(もっと注目されてほしいですね)
ただ某掲示板でも言われていますが、つんく♂さんの作るJC、JKのかわいい恋愛ソングは天才的なんですよ。
ということで今回はハロプロの胸キュンソングを3曲選んだのでそれについて書いていきます。
1曲目は 鞘師里保・鈴木香音・佐藤優樹・工藤遥・小田さくら の いつもとおんなじ制服で です。
歌詞はコチラ
モーニング娘。のユニット曲で、「ブレインストーミング / 君さえ居れば何も要らない」のカップリング曲です。
いつものあの駅集合で 本日デートの予定なり
という歌詞は初めて聴いたときから引っ掛かりました。それまで等身大なJCやJKの感じの歌詞なのに急に"なり"って(笑)
ちなみに後の歌詞の
いつもとおんなじ制服で それでもキチンと身だしなみ
と韻を踏んでいます。
そして2番では
いつものコンビニちょっと寄って 新型リップ購入なり
という歌詞です。ここでも"なり"に気を取られてしまいがちですが、"新型リップ"という表現なかなか聞かないですよね(笑)
ツッコミはこの辺にして、この曲きゅんきゅんしませんか?
"恋の一年生" って表現かわいいですよね。"ほっぺにチューしたい" というところとか、ほっぺってのが一年生ならではなんですかね。
"恋ってこんなにもキュンキュンってくるんだね" って部分もピュアさがあって良いです。
"気づかれなくっても 毎回 オシャレしてるもん"とかホント健気。リップとか携帯アイロンとか、この女の子が身だしなみに気を遣っていることが自然に描写されているのがつんく♂さんの凄いところですね。
歌詞に関してはラスサビはさらに強いですね。優勝です。
おださくの声と"ゆーっ↑しょくまでのじーっかんー"という部分の歌い方、そして続くどぅーの声も好きです。
鞘師のこの曲最後のフレーズもかわいいです。普段キレキレなパフォーマンスをしているからギャップがありますね。
まだ子供声のまーちゃんもすごく曲に合っています。
ズッキもいい声。ただこの曲だとあまり見せ場が無いですね…。
歌詞はコチラ
この曲はスマイレージのインディーズデビュー曲で、あやちょ卒業公演でソロで歌っていた印象が強い人もいると思います。
タイトル通りあまのじゃくな女の子が主人公です。
1番も2番も "君のことなど興味ない" で始まりますが、その割りに"君"のことをよく知っていてこの女の子はなんでこんなにひねくれているのかと思っていると、ラスサビの歌詞でその理由が発覚します。
(知らない人の為にネタバレは避けます。)
今回の記事で紹介する曲は全てストーリー性があるものですが、この曲は展開の仕方が小説みたいです。最後に全部明かされる、みたいな。叙述トリック的な。
結局この女の子の本心は全部この歌詞の真逆のことだと思います。
ただ、一ヶ所だけ違う部分があります。
遊園地に誘われても 生徒会で 一緒だから 一度くらいいいけど
ここだけちょっと気持ちが出ちゃってるんです。
本当は行きたいところをこういう言い方しているので、これでも素直ではないですが。
このツンとデレの配分凄いですよね。全部突っぱねててここだけほんの少しデレてるという。
"嘘泣きしてあげるから" という部分も本当の涙の言い訳を先にしていて、切ない…。
しかしMVを見ても4人スマイレージは最初から完成していたなと思います。
今ではハロプロは研修生で実力を着けてからデビューすることがほとんどですが、それでもデビューした後に数年活動して完成し、その後深みを増していくのが普通です。
4スマはハロプロエッグ出身でデビュー後もますます伸びていきますが、こんなに諸々のバランス感が安定した状態でデビューするグループってハロプロには後にも先にもいない気がします。
3曲目は Berryz工房 の さぼり です。
歌詞はコチラ
この曲についてはいつ書こうかとずっとタイミングを見ていて、ようやく書けるので喜びもひとしおです。
名盤「第2成長期」に収録され、現在でも多くのハロメンがバースデーイベントで歌っている大名曲ですね。
一緒に塾に通っている男女の甘酸っぱい恋の歌です。全部最高だけどこの曲は特に2番が良いです。
2番では珍しく「塾さぼろう」と男の子が言って、二人はたこ焼き屋さんへ。
二人で何をするでもなくただ漫画を読むだけなんだけど、女の子は男の子の漫画を読む横顔をいっぱい見てこう思います。
すごいデートだわ
いや、それデートか?とかつっこむのは野暮ですね。
その次からサビです。
おうちに帰ったら 「サボった」のきっとばれるな…
たこ焼きとソースと初恋のにおいで
それでもいいんです 今一緒だもん二人だもん
チラチラ顔見てる素敵な横顔を
スゴくないですか!?この歌詞!!"たこ焼きとソースと初恋のにおい" ですって!!
このパンチラインにやられた人はかなり多いと思います。
特に何をしなくても、一緒にいるだけでデートなんですよこの子には。
サボったのがばれたって今幸せだからいいんだっていう青春感。
「さぼり」という変わったタイトルからこんな胸キュンソングはなかなか想像できませんよね(笑)
そもそもこの曲はキラキラしたイントロから
無言が続くけど このままのまんまでいいの
夜風につつまれて あなたとわたしだけ
という歌い出しでどんな内容なんだろうと掴まれます。
ラスサビで同じ歌詞が再び登場しますが、そのときにはこの歌詞が塾帰りの状況だと分かります。(ラスサビと冒頭は同じ時間軸なのか気になりますね。違うとすると冒頭は塾帰り、ラスサビはたこ焼き屋帰りですね。)
なんかこの曲の構成もちょっと小説っぽいな。
今回は公式のライブ動画を貼りました。これは初期の頃の映像ですが、いつからか間奏で「けんけんぱ!」とコールするようになりました。
興味があればYouTube等の他の動画で見てみてください。
今回はハロプロの胸キュンソングを3曲紹介しました。
結局僕がなんと書こうが、この歌詞の魅力は伝えきれないなと思いました(笑)
それにしてもつんく♂さんは本当に天才ですね。
こんなに等身大の少女の恋を男性が書けるのってすごいと思います。いや、僕も少女だった時代が無いので等身大なのかは分からないですが。
でもハロプロのほとんどの曲が女性視点で、女性からの共感を呼んでいるのも近年ハロヲタに女性が増えている理由の一つだと思います。
今回紹介した他にもかわいい恋愛ソングはたくさんあるので、また気が向いたら記事にしたいと思います。
どれだけアイドルソングが多様化しても、やはりかわいい曲は王道ですね。