僕を狂わせた"Danceでバコーン!"
あれはまだ僕が℃-uteについてよく知らないときの事でした。
当時Berryz工房からBuono!を経由して℃-uteに興味を持った僕は、YouTubeで℃-uteの曲を調べていました。
そしてとあるライブ映像にたどり着きました。何曲も連続でパフォーマンスをしていて、そこで出会った曲の1つが「Danceでバコーン!」だったのです。
衝撃を受けました。
キレッキレに踊りながらもちゃんと歌っているし、曲も聴いてて凄くテンションが上がる。
すっかりこの曲にハマった僕は動画を鬼リピしました。そして、ここの振り印象的だなとか、ここのキレ凄いわ、とか思って見ている内に振りまで覚える狂気。
他の曲も調べていてもとにかくダンスが激しくて、なんで生歌なのにこんな激しい振り付けにするんだよ、可哀想だろと思っていました。
しかしその後デビュー曲から振りが激しいことを知り、こういうグループなんだということを理解しました。
ベリーズと同期でも、プロデューサーが一緒でも全然違うグループだと分かってからは℃-uteの良さが分かるようになりました。
ということで、今回は℃-uteのライブ鉄板曲、「Danceでバコーン!」についてです!
前回ちょっといつもと違う感じで書いてみたらいまいち纏まりがなくなって、今回は普通にしようと思ったのですが、なんでか思い立ってこんな書き出しにしてみました。
ここからはいつも通りです。
まずこの曲の構成についてです。
この曲はハロプロにたまにあるメロの多い曲です。前に記事にした「ロマンスの途中」や「そうだ!We're ALIVE」や「ミニハムずの愛の唄」もメロが多い曲です。
Aメロ(ファンキー男子~)→Bメロ(輝くしかない~)→Cメロ(ジャッジャッジャー~)→Dメロ(あーやだー~)→サビ
という1コーラスの流れが2回あって間奏挟んでラスサビがあります。
※分け方は人それぞれあるとは思います
ただこの曲はサビも二段階構成になっているなと思います。
Danceでバコーン~の部分と、こんなに随分切ないわ~の部分です。
僕はこの曲を鬼リピしていく内に、なぜこんなにこの曲でテンションが上がるのかを自分なりに考えました。
その1つがこの構成なのではないかと思います。
段階的に盛り上がってサビの最後で頂点に達しているので、もう完全に作り手の意図のままにテンションを操られている気がします。
サビへの持っていき方もテンアゲポイントです。
マイナーなAメロから始まり、サビでメジャーになって弾けるというのは黄金期の娘。の曲でもよくあります。(「ザ☆ピース!」とか分かりやすい)
この曲もそうで、サビで転調して一気に明るくなる感じがします。
もちろんAメロが盛り上がりに欠けるという意味ではありません。そこはファンキーなパワーがあります。初めて聴いたときにはなんだこの上がったり下がったりするメロディーと思ったけど。
サビ前の間奏も優秀で、デーデーデーデーと音が上がって行くのに連れてテンションも上がるような感じがします。
次に、僕がこの曲で特に好きなメロディーについてです。
やっぱりサビでテンションが上がりますが、サビの後半が特に好きです。
バックトラックがテテテーン、テテテーンとなって振り付けもそれに合わせて腰を振るところです。
振り付けでもここが一番好きです。愛理となっきぃの腰のキレえぐい。人間ってこんなにパキッパキッて腰が上がるんだと驚いた思い出。
こんなにすごく切ないの どうしてかわかんない
今までためたストレスと 今夜でおさらばさ
僕はこの太字の部分がポイントだと思います。この一行目と二行目のメロディーは一緒なのですが、太字にした部分の音だけが変わります。
この"の"と"と"では、"と"が半音下がった音になっており、"い"と"さ"では、"い"が半音下がっています。
つまり一行目の太字は全音からの半音、二行目は半音からの全音です。
最後は全音じゃないときれいに終わらないから当然といえますが、それ以外の部分はどちらでもメロディーは成り立ちます。
ただ、"い"が半音下がることで二行目がただの繰り返しでなく繋がっていて、"と"が半音下がることでラストフレーズをより立たせている気がします。
ちなみにこの半音全音効果は、サビの一段階目にも効いていると思います。
(知識に基づいたことではなく、あくまで僕が聴いてて思ったことです)
次に、バックトラックについて。
この曲はイントロからBメロが終わるまでずっと同じコードが鳴っています。ネットで「こんなにジミヘンコードをゴリ押しするアイドルソング他に無いだろ」と言われていました(笑)
だからこそのサビの爆発力というのはあると思います。
ちなみにこの僕はこのイントロのギターの音色が好きです。多分編曲の鈴木俊介さんが弾いていると思われます。
そしてサビ直前からブラスの音が加わるのも、サビを効果的に盛り上げていると思います。
あとストリングスみたいなシンセの音もサビから加わります。
サビの前まではギターが完全にメインで打ち込みの音とかがちょこちょこ入ってくるような感じなので、サビは華やかに感じます。
最後は歌詞についてです。
Cメロで誰もが知っているであろうDeep Purpleの名曲のオマージュのメロディーに乗せて"ジャッジャッジャー"と歌うのは、メロディーありきの歌詞だとは思いますが、改めて考えると1セクションがこれで終わるのはすごい(笑)
曲名にもなっている"Danceでバコーン!"というフレーズもインパクトがありますが、バコーンというのは爆音から来ているそうです。つんく♂さんの発想には凡人は逆立ちしても敵わないなと。
あとラジオでヒャダインが「"涙が止まらないわ"の部分の最後に"わ"を入れたのが凄い。普通なら"涙が止まらない yes"とかにしちゃう」と言ってました。
確かに"止まらないわ"の"い"と"わ"の間が離れているメロディーなので、普通なら文を区切ってしまいがちなのかもしれません。
そしてやっぱりこの曲の一番のパンチライン
帰りにうどん食べてくわ 明日が待ってるもん
それまで散々愚痴ってた主人公がストレスを発散して、お腹減って、ここに行き着くというのがなんか日常的で共感できますよね。
"待ってるもん"っていうのも可愛いし。
ラストライブ後には会場近くのうどん屋が激混みしたらしいと聞いています。
何気ないけど元気をもらえる良い歌詞ですよね。
今回はダンバコについて書いてきました。
音源を聴いていると、この曲の愛理の声というか歌い方が、初期の頃の歌い方と℃-ute後期の頃の歌い方の過渡期っぽく感じます。
ダンスもMVを撮ったときとライブ時ではキレが全然違って、凄いです。
僕はカラオケでよくこの曲を踊りながら歌うんですけど、めちゃめちゃ楽しいです。きついけど。
しかも歌も地味に難しいんですよね。
ただ、歌っても踊っても聴いてても楽しいことには変わり無い名曲だと思います。
しかも終わった後のスッキリ感も良い。
僕が℃-uteを聴くようになって8年ほど経ち、℃-uteは3年前に解散したけど僕は一生この曲にお世話になるんだろうなと思います。
こういう記事は℃-uteの日に合わせて更新しろよって話ですよね。分かります。