鬼のハロプロリズム地獄
つんく♂さんはリズム天国というゲームのプロデュースも行っており、今回のタイトルはそこから取りました。
そんなリズムにこだわりがあるつんく♂さんが作る曲を歌いこなすには当然リズム感が必要になってきます。
今回はハロプロの中でもリズムが難しい曲について書きたいと思います。
1曲目は モーニング娘。'15 の 青春小僧が泣いている です。
12期メンバーのデビュー曲で、MVには怪我をしたズッキの代わりに佳林ちゃんが参加しています。イジ抱きの借りを返しました(笑)
謎に満ちた曲名に歌詞ですが、この曲は正確にリズムを刻みながら歌わないと上手く歌えません。
というのもメロディーに休符が多いのです。
特にAメロの最初は"だから、私、笑って、あげる"という部分の歌の間になんの音も入っていません。ビートすら鳴ってない完全な無音です。
これは緊張感がある曲だなと思います。ずれないように歌うのが非常に難しい。
「行間を読ませる」みたいな感じで、「休符を聴かせる」ような曲なのかなと最近では思うようになりました。
2曲目は モーニング娘。'18 の A gonna です。
曲名は"えーがな"と読みます。面白いタイプの曲かと思いきやカッコいい曲です。
ヒップホップ界隈で世界的にも流行しているトラップというジャンルを取り入れた曲らしいです。
つんく♂さんはハロプロのプロデューサーを退いた後、流行の音楽を聴くようになったと言っていました。
それで流行の最先端をアイドルの曲に取り入れてしまうんだからすごいし、20周年でもどんどん進化していく制作チームもメンバーもすごい。
「Are you Happy?」と「A gonna」という両A面シングルは、モーニング娘。のEDM路線の到達点のような、極みに至った感じを今更ながらに感じます。
そしてリズムの話ですが、この曲は始めて聴いたときから難しいなと思いました。
音符の長さが一定でないというか、急に早口になったりして緩急がすごいんです。特にAメロが1番顕著でしょうか。
リズムだけでなく音程もジェットコースターのように上下していますし、急に上がる部分もあったりして難しそうです。
3曲目は 田中れいな の ロックの定義 です。
いつか書きたいと思っていたこの曲。れいなの卒業記念のソロ曲です。
れいなはつんく♂さんや卓偉さんからもリズム感を絶賛されていました。
歴代のハロメンでも素晴らしいリズム感を持った人はたくさんいましたが、れいなが1番リズムの面では優れているのではないか、と僕は思います。
だからなのか、れいなのために書かれたこの曲はリズムがめっちゃ難しいです。
僕も以前カラオケでれいなの歌い方を真似して歌ってみましたが、ボロボロでした(笑)
このテンポで音が詰まっていますし、細かくリズムを刻む(つまり16ビート)ことが出来ないとずれてしまいます。
さらにカッコよく歌うには細かい休符やアクセント等、歯切れよく歌うことが必要になってくると思います。
1番で普通にムズいのに2番でさらにそれを越えてくるので恐ろしい曲です。
これをカッコよく歌いこなせるれいなはさすがですね。リズムがパキパキとハマっていて聴いてて気持ちいいです。
女の子の弱さと強さが見えてくる歌詞も良いなと思います。
"全身キメキメでいるよりも Gパンでいい 本当は だけど今夜もキメるわよ" という歌詞がつんく♂さんの考えとれいならしさがあって好きです。
他の部分の歌詞も好きだけど特に気に入っているのがそこです。
今回はハロプロの曲の中でもリズムが難しい曲について書きました。
最近の曲はどんどん難易度が高くなっていますし、やはりつんく♂さんの曲のリズムの難易度は他に比べて高いので、結果的にモーニング娘。の曲ばかりになってしまいました。
ずっとつんく♂さんの曲を歌っている娘。のメンバーは他グループよりも歌にリズムを感じます。
この辺のことはまた今度記事にしたいと思います。