~語りたいっ!!~

好きな音楽を語りたい。この感動を共有したい。

Shout to the Walls!

今日はイイニコの日ですね。

バンドが解散しても、こういう記念日があるとちゃんと忘れないですね。

毎年この日にはNICO Touches the Wallsのアルバムの全曲レビューをやっていますが、今年は「Shout to the Walls!」です。

 

  • 1. 鼓動

まさに鼓動のようなドラムのリズムから始まります。

この曲はバンド以外の音がガッツリ入っている訳ではないですが、とてもスケール感を感じます。バッキングがエレキとアコギの2本あるのもその要因の一つなんでしょうかね。

ここから何が始まるのかワクワクさせるような、1曲目にピッタリな曲ですね。

改めて聴いてみると1サビまでが長くて、サビのカタルシスが凄いです。

この曲はリードギターのパートが好きです。1番のAメロの2周目のフレーズと、ギターソロの部分が良いですね。

音色も好みです。

 

  • 2. 夢1号

11枚目のシングル曲です。この曲ぐらいからコーラスワークに凝り始めて、それがこのアルバムにもたくさん反映されている気がします。

この曲は光村さんが夢の中で作ったらしいです。凄すぎ。

最初はそれまでのニコの感じと違って、あまり受け入れられなかったんですが、徐々にこの曲の良さが分かるようになりました。

コード進行とベースラインが渋い感じが好きです。コード進行は渋さもありつつ美しさも感じます。

メロディーが好きなのはBメロとCメロ(2サビの後)です。

Bメロは特に2番の、1番とは少しメロディーが変化しているところが好きです。

Cメロはそれまでとは少し展開が変わる感じも含めて好きです。

 

この曲はカルピスウォーターのCMソングだったので、かなり知名度は高いと思います。

曲の構成が、Aメロ→Bメロ→Aメロ→Bメロ→サビ→Aメロ→Bメロ→サビというもので、1番のAメロはドラムはバスドラだけなんですよね。

他のパートもAメロは控えめではありますが、ドラムの人の手が全然動いていないことを見ることってあんまりないので最初はびっくりしました(笑)

ちなみに同じAメロでも2番では手も動いています。こんな緩急の表現法もあるのかと斬新に感じました。

Bメロから少し音が増えて、サビ直前からガッとギアが上がる感じが良いですね。ここの駆け上がるギターがなんとも爽快です。

この曲はどのパートも表現力を感じられる気がします。ギターの音を重ねたり、空間系エフェクターの使い方とか。

ロックバンドの夏うたで、こういうアプローチができるところがニコの凄さなのかもしれないと、今になって思います。

 

カッコよすぎです。ライブで生で聴いてみたかった曲の1つです。

イントロからブチ上がりますね。めっちゃ飛びたくなるイントロです。

この曲にはラップがありますが、挑戦しました!という感じじゃなくて、非常に光村さんらしい感じに仕上がっているなと感じます。めっちゃ録り直したらしいですが。

僕はこの曲の2番が終わった後の間奏の展開がすごく好きです。

ベースがハイポジの音を連続そているだけなのに高揚するし、その後のギターの旋律もめちゃくちゃロックでカッコよくて上がりますね。

この曲はベースがマジでロックなカッコよさを爆発させている曲で、ライブ映像を見ると、イントロの出だしはベースのスラップで始まっていました。昇天しちゃう…。

 

  • 5. ストロベリーガール

ニコにしては珍しく変拍子の曲です。

具体的にいうと、イントロからサビ前まで7拍子で、サビ直前から4拍子になり、サビ終わりに7拍子に戻ります。

2番も同じ感じで、サビで4拍子になりますが、Cメロも4拍子のままで、その後の間奏で7拍子に戻ります。

そしてラスサビで再び4拍子になり、サビ終わりに7拍子になって終わります。

文字にすると複雑ですが、聴く分にはさらっと聴けます。

これライブでのお客さんの反応はどうだったんでしょうね(笑)ノリにくい奇数拍子に変拍子が合わさるという難易度。

ただサビはすごくキャッチーでダンサブルですよね。Aメロの歌詞もメロディーにリズムよくはまっていて気持ちいいです。

7拍子という難しいリズムでありながら、各パートが軽快に絡むようなバンドアンサンブルも見事だし、1番、2番の後の各間奏でのリードギターのカッコよさ等、聞き応えたっぷりな1曲です。

 

 

  • 6. 紅い爪

攻めた感じの曲が続いたので、ここで一旦落ち着きます。

イントロから綺麗ですよねー。

さっきまでのロックな感じから、こういう歌モノって感じの曲まで様になるのは光村さん、というかニコの凄さですね。

こういう曲でも結構ベースラインが動くの好きです。

あと、僕はアコギのアタック音(弦がピックに当たる音)が好きなので、この曲はそれを堪能できるのも良いです。

最後がリフレインからのフッと終わるという無機質な感じの終わり方がなんだか印象的です。

 

  • 7. チェインリアクション

めっちゃカッコいいですよね。「Mr. ECHO」のカップリング曲です。

この曲はパーカッションがたくさん入っていて、リズムフェチの人にはたまらないかも(笑)

僕は二人で1つのフレーズ作ってるみたいなの好きなので(「PASSENGER」収録のマトリョーシカとか)、冒頭から二人のギターの掛け合いなのが良いですね。

パンが左右に振られているので耳も楽しい。

僕が特に好きな部分は1番終わった後の間奏のギターソロです。ここ好きすぎてめっちゃ聴いちゃう。

曲調に合わせてめっちゃリズミカルなギターソロなんですよね。

最初はリズムギターと掛け合うような形から徐々にソロっぽくなって、最後はユニゾンに落ち着くという構成も面白いです。

あと、この曲も実は変拍子で、2番終わった後のCメロのときだけ7拍子になります。

その後のサビに入るときのブレイクも良いですね。

これもライブで聴いてみたかったー。絶対楽しいよー。

 

  • 8. ランナー

光村さんが中学生の頃にマラソンの授業をきっかけに書いた曲らしいです。

それが10年以上の時を経て駅伝のテーマソングに使われたんだから凄すぎます。

アコギの弾き語りから始まって、他のパートが後から加わるという構成です。

エレキの音が渋くて好きです。結構歪んだエレキの音が重なっていますが、アコギの存在感もしっかりありますよね。

メロディーとしてはサビに向かってどんどん熱くなるような感じですが、間奏やアウトロは爽やかな感じで、聴き終わった後も爽やかな印象が残るような曲だなと思います。

サビのハモりが聴いてて凄く気持ちいいところも好きです。

 

古村さんが作った曲です。

この曲はバラードというのもあってか、他の曲に比べてシンプルで王道な感じのアレンジになっている感じがします。

空間系エフェクターによる味付けで、エモさが爆発していますね。

ボーカルもエコーかかってますし。

ギターソロもエモいですね。アップテンポでロックな曲のギターソロとは違い、音符長めでディレイが掛かったエモーショナルなギターソロだなと思います。

光村さんの歌声はこういう曲にも激ハマりしますね。

 

  • 10. (who)

次の曲へのインタールードです。ヒーリングCDに入っていそうな自然音って感じ。

ニコのアルバムでインタールードのトラックがあるのってこれだけですよね?

それだけ次の曲を印象付けたいということなんでしょうか。

このインタールードから続くのは12枚目のシングル曲です。

シングル曲にインタールード付けるってことはやはり相当大事にしてるってことですよね

 

  • 11. Mr. ECHO

この曲もコーラスに力が入っている曲です。

ただ、「夢1号」は声が重なることによってふわっと幻想的な雰囲気を出していたのに対し、こちらは声が重なることで生命感を感じるような曲になっているなと感じます。

1曲目に、スケールの大きい曲と書きましたが、この曲もベクトルは違いますがスケールの大きさを感じます。大自然とか広い大地みたいな感じ。

この曲の好きなところは、2番のサビから間髪入れずに入ってくる切れ味鋭いギターソロです。

ここ本当キレッキレでカッコいいですね。

メロディーではBメロが好きです。

 

  • 12. damaged  goods~紫煙鎮魂歌~

何曲か綺麗な曲が続いたと思ったら、リズム重めのロックでアルバムを締めるという(笑)

改めて聴くと凄い構成ですね、このアルバム(笑)先の予想が全くつかない感じ。

「Shout to the Walls!」というアルバムタイトルなので、これで終わるというのも良いのかも、とも思います。

この曲は個々のパートにカッコいいところはあるんですが、なんかそういうのよりももっとざっくりとバンドアンサンブルを楽しむのが正解なような気がします。

なのでいつもここに注目して聴く、というかラフに楽しんでいる感じです。

最後フェードアウトというのがニコとしては珍しい気がします。

 

ということで、今回は「Shout to the Walls!」の全曲レビューでした。あまり時間ないからサッと書こうと思っていたのに普通に長くなりました。

ニコのファンだった皆さんも今日はニコの曲をたくさん聴いているんでしょうか。

光村さんが始めたZIONというバンドのアルバムが12月に発売するらしく、そちらも気になりますね。

 

〈参考Webページ〉

NICO Touches the Walls「Shout to the Walls!」特集 - 音楽ナタリー 特集・インタビュー

UNISON SQUARE GARDEN TOUR 2022 「kaleido proud fiesta」に行ってきた

なかなかブログを書く余裕が無くて、ご無沙汰になっていました。

なんと今年の1月ぶりという。

タイトルにもある通りユニゾンのライブに行ってきたので、これは書いておかねばと思い、少し時間が経ち過ぎましたが記事にしています。(自分の忘備録としてね)

行ったのは9月3日の福岡サンパレス公演です。だいぶ記憶薄くなっているかもしれませんが、当日のメモを見つつ思い出しながら、セトリと共に簡単な感想を書いていきます。

 

まさかこの曲が1曲目になることあるんだ、という驚きのスタートでした。タイトルに"finale"って付いてるのに!

薄い幕が降りた状態でメンバーが出てきて、シルエットのみが見える感じでそのまま演奏が始まったので、なんか不思議な感じで、GReeeeNのライブとか見る人ってこんな感覚なのかな?とか考えたりしました。

 

  • 2. 箱庭ロック・ショー

なんだか久々に聴いた気がします。やっぱりこの曲は楽しいですね。

イントロから高まりました。

ギターソロかっこよかったです。

 

  • 3. 世界はファンシー

「Patrick vegee」からはどの曲が演奏されるかなと思っていましたが、この曲でした。

パンチある曲だし、MV作られるくらいの曲だし納得の選曲です。

サイケデリックな感じの照明が曲にマッチしていました。

この曲もギターソロがカッコいいんですよね。

 

  • 4. シャンデリア・ワルツ

ここでこの曲!?ってなりました。クライマックスかよって(笑)

なんかライブの最後の方から見ているような、そんな飛ばしまくりのセトリだなと思いました。

この曲はやっぱり楽しいですね。声が出せればもっとよかったのにと思いました。

 

  • 5. CAPACITY超える

前の曲から少し間を空けて、ドラムから始まり、ギターが入ってくるという始まり方でした。

この曲をライブで聴くのは初めてだったので嬉しかったです。

紫や赤の照明でエロかったです。

 

前の曲とうって変わって、明るい照明で、青系の光が爽やかでした。

この曲も意外なとこから来たなという感じがしました。

 

刺すような赤や白の照明が印象的でした。

この曲聴けるとは思っていなかったので嬉しかったです。

ギターの歪みがエグくて、コードの響きが凄かったです(笑)

この曲はずっとコード弾きだから、それが際立っているように感じたのかも。

 

  • 8. ラディアルナイトチェイサー

ありがとうございます。好きです。

曲が始まった瞬間大興奮でした。

マジでカッコいい最高。

 

この流れ良すぎ。本当カッコいい。

血湧き肉躍るという言葉を体現するように、興奮して血は沸騰し、体は自然と動いていました。

今思い出してもちょっと体が熱くなるほどの最高の流れ。

 

  • 10. 5分後のスターダスト

少し間を空けて、ギターのアルペジオからこの曲がスタートしました。

オレンジ色の暖かい照明が綺麗でした。

間奏では歪みが強くなり、緩急が凄くて、ライブでも聴いたことがある曲ではありましたが、新しい発見でした。

 

「Patrick Vegee」ツアーのセトリには入っていなかったので、今回初めてライブで聴きました。

青系の照明で、幻想的でした。斎藤さんの声綺麗だなーと感じました。

アルバムの曲順のイメージが強く、この次に「春が来て~」が来ないのに違和感を感じるほどでした(笑)

 

  • 12. ワールドワイド・スーパーガール

ドラムとギターによるセッションからスタート。

いつもならセッションは三人とも参加していたので、こんなパターンもあるんだと思いました。

ギターはイントロのリフを拡張させたようなフレーズを弾いていたので、早い段階から次はこの曲だと分かりました。

間奏のところは声が出せれば(以下略)

 

  • 13. ナノサイズスカイウォーク

今回初めて聴く曲でしたが、ポップでいい曲だなと思いました。

青や白やエメグリの照明が爽やかでした。

ギターソロのときに斎藤さんがセンターに出てきてました。

 

  • 14. サンポサキマイライフ

ベースのスラップがカッコいい、バキバキセッションからのスタート。

斎藤さんがタイトルを言った後イントロに入りました。

声が出せれば(以下略)

 

これはやるだろうと思っていました。kpfもタイバニだし。

やはりポップで明るい色を持った曲なので、イントロが始まると気持ちが上がるのを感じました。

 

  • 16. kaleid proud fiesta

オリオン終わりに貴雄がヘッドホンを装着していたので、この曲が来ると察しました(笑)

初めて聴いたときから爽やかな曲だなとは思っていましたが、生で聴くと気持ちいいし楽しいしで、とてもテンション上がりました。

ストリングスの音が印象的な曲ですが、ライブだと音のバランス的には思ったほど大きくはなかったです。

 

前の曲から間髪入れずにイントロが流れ始め、この曲が始まりました。

白の照明でステージ全体が明るく照らされているのは、この曲にピッタリでした。

ライブで聴くのは初めてかもしれないですが、すごくパワーのある曲だなと感じました。

 

ポップで明るい曲が続き、怒涛の追い込みでしたが、本編ラストはこの曲でした。

この曲がセトリに入るときにはいつも後半に入ってくるイメージがあります。

テンポが速くエネルギッシュな曲ですよね。

この曲のギターソロが好きです。ソロに入る前に一度落ち着いてから、ソロに入って4つ打ちのリズムになって楽しいですよね。

チョーキングでソロに入るところも好きです。

 

encore

  • 1. Cheap Cheap Endroll

本編終了からアンコールまでの長さがとんでもなく短かった気がします。

しかもこれでアンコールが始まるのかという選曲(笑)

 

本編でやらなかったので、ついにセトリから外れたのかと思いましたが、しっかりやりましたね。

やっぱりこの曲は楽しいし盛り上がります。

 

全くMC無しでラスト。

この曲はライブだと特に勢いがあって熱量が高いですよね。

怒涛の勢いでライブを締めくくりました。

 

今回はシングルのツアーということでセトリの自由度が高い分、何が出るか分からない楽しさがありました。

前回の記事と今回の記事の間に、「ギターソロがカッコいいユニゾンの曲」をまとめた記事を書こうと思っていたんですが、その曲たちがたくさんセトリに入っていて嬉しかったです。

今回マジでMC全然しなくて、どんどんライブで喋らなくなってきているなと思いました(笑)

 

p.s.

fiesta in chaos行きたかったなー

UNISON SQUARE GARDEN TOUR 2021-2022 「Patrick Vegee」に行ってきた

1月15日に福岡サンパレスで行われたUNISON SQUARE GARDENのライブに行ってきました。

2019年12月のユニゾンのライブ以来、2年の間ライブに行ってなかったんですよ。

久々にライブに行ったので一言で言うと圧倒されました。久々じゃなくても圧倒されてたかもしれないけど。

ということで、今回はそのライブの簡単な感想をセトリ順に書いていきます。

 

  • 1. Simple Simple Anecdote

まさかこの曲から始まるとは。

ライブの音の聴こえ方こんなだったかぁ とか、久々に生でユニゾンの演奏が聴けていることに感動しました。

元々短い曲だからあっという間に終わってしまいました。

 

  • 2. Hatch I need

1曲目の明るい照明から、一転して妖しい色合いの照明に変わってこの曲が始まりました。

オートワウが掛かったうねるベースのイントロがかっこよかったです。

"Hatch I need"って一緒に言いたかった…。

 

  • 3. マーメイドスキャンダラス

ここはアルバムの曲順と同じ流れでした。

このアルバムの中で一番生で聴いてみたい曲だったので、興奮しました。

ドラム凄すぎて見えなかったです(笑)

 

確かこのタイミングで軽く挨拶してました。(おぼろげな記憶)

福岡は久しぶりみたいなことを少ししゃべってました。

 

「Patrick Vegee」の収録曲が続いていたので、意表を突かれました。

この曲をライブで聴くのは初めてじゃないけど、改めて生で聴くとリフがめちゃくちゃカッコいいなと思いました。

あとすごくノリやすいリズムですよね。

 

  • 5. フライデイノベルス

この曲も予想外でした。Dr. Izzyツアー以来久々に生で聴けて嬉しかったです。

この曲のギターのキレが好きなんですよね。

ポップで楽しかったです。

 

照明が赤くなったので、カッコいい曲が来るなと思っていたらこの曲でした。

ライブで聴くのは初めてで、こんな激しい曲だったのかと思いました。

田淵がそれまで下手側で暴れていたので、コロナ禍だから行動制限してるのかなとか思っていたら、この曲あたりで普通に上手側まで移動して暴れ散らかしていました。

 

  • 7. Nihil Pip Viper

配信リリースされた新曲!

リズムにノリやすくて楽しい曲だなと感じました。

サビがポップで明るくてライブ映えしますね。

 

この曲も予想していなかったのでビックリしました。これもライブ映えしますね。

というか、こういう曲はライブで聴いてなんぼだと僕は思います。

田淵がめっちゃ跳んでたから、これは楽しまんと!という謎の使命感も生まれましたね(?)

 

暗転して流れが切れた後、ギターのブリッジミュートの音。

赤い一筋の照明に斜めから照らされながら斎藤さんが弾き語り、他二人が入ると照明が一気に点いて、また弾き語りパートに入ると赤い一筋の照明という演出。(2番Aメロでドラムも入ってくる時には貴雄にも赤い照明)

アルバムで聴いたときから緊張感がある曲だと思っていましたが、生で聴くとメリハリがすごくて凄いもの見せられたなと思いました。

サビのダダダダダダーンに合わせて照明が点滅したのも印象的でした。

 

  • 10. 夜が揺れている

この曲も予想外。というかセトリ入りするんだ っていう驚きもありました。

初めて生で聴きました。

3拍子だし、ユニゾンの中でも無二な雰囲気がある気がします。夜っぽい青めの照明も相まってエモかったです。

 

  • 11. 夏影テールライト

この曲のMVを彷彿とさせる色味の照明が綺麗でした。

エモい雰囲気もありつつ、四つ打ちのリズムが楽しかったです。

ギターがハイポジまで移動するので、弾き語りするのが地味に大変そうだと思いました。

 

  • 12. オーケストラを観にいこう

これも予想外でした(笑)

MODE MOOD MODEツアーと同様にオーケストラのイントロ付きでした。

意外とこの曲もライブで楽しいんですよね。エモさや感動もあるんですけど。

最後は音に合わせてパッと暗転しました。MMMツアー同様にそこで感動。

 

  • 13. Phantom Joke

音源では何度も聴いてエグいな、と思っていたこの曲。生もやはりエグかった。

3人とも凄いので、どこに注目すべきか分からなくなったし、この凄さをなんて言ったらいいのかも分かりません。

ギターソロめちゃくちゃカッコよすぎた。

音源ではバツッと終わりますが、ここではライブっぽくジャーーンジャッみたいに終わりました。

 

ここで暗転し、貴雄がドラムを調整していると思ったらスッとドラムソロへ。

今回 "On drums, Takao Suzuki" と言うのは無かったです。

3拍子と4拍子を行ったり来たりする変拍子のドラムソロで場を支配していました。

ワンマンショーでした。

 

ドラムソロが終わって二人が登場。セッションが始まります。

ベースソロではオートワウを用いたうねるフレーズを、ギターソロでは早弾き(斎藤さんがよくやる手癖っぽいやつもあった)をそれぞれ弾いていました。

3人のリズム感が凄いのはもちろんですが、照明のタイミングもバッチリで、照明の人のリズム感もエグいなと感じつつそのまま次の曲へ。

 

  • 14. 世界はファンシー

楽しかったです。

めちゃくちゃテンション上がりました。特にサビ。

サイケデリックな色合いの照明が曲とマッチしていました。

 

  • 15. スロウカーヴは打てない(that made me crazy)

変拍子って基本的にはノリにくいはずなのに、この曲は普通に楽しくて凄いなと思いました。

ギターソロで田淵が斎藤さんのギターにめっちゃ顔近づけてましたw

声出しOKだったらサビとか普通に一緒に歌いたかったですね。

 

  • 16. 天国と地獄

久々に聴いた…。なんかツアー以外のライブとかではやったりしてるんですっけ?

僕はDr. Izzyツアー以来なので実に5年半ぶりくらいでした。

3人と思えないほどの音圧で凄かったです。

めっちゃ楽しかったし、一緒に歌いたくなりました。

 

勝手にこの曲は序盤だと思っていたので、この位置でビックリしました。(過去のセトリを振り返ると、序盤にやったのはMMMツアーくらいでした。)

やっぱりこの曲は盛り上がりますね。

ライブでも音源でも何度も聴いているのにすごく楽しかったです。

 

  • 18. 101回目のプロローグ

この曲は予想通りの位置でした。

そして予想通りエモかったです。

ギターソロ凄かった…。

白い照明に照らされて、感動的な本編ラストでした。

 

encore

コロナ禍でのライブが初めてだったんですが、ひたすら手を叩いてアンコール。

しかも押してたのか、めっちゃすぐ3人出てきました。

いつもながらここでようやくMC。

こんな情勢だけど出来るだけライブをする、新曲はビックリするくらい良い曲とのことでした。

 

  • 1. crazy birthday

生で聴きたかった曲!初めて見れて嬉しかったです。

案の定楽しかったです。

声出し禁止なのにコール&レスポンスある曲をあえてやるのがユニゾンっぽいですよね。

次は声出せる時にガッツリ声出したい…。

 

  • 2. オトノバ中間試験

これも結構久々でした。

最近そんなに聴いていない曲だったんですが、楽しかったです。

この曲も声出したいポイントありますよね。サビ前とか。

 

  • 3. 春が来てぼくら

なかなかこの曲が来なかったので、前にツアーでやったから今回はやらないのかと思っていたら、ここで来ました。

ストリングスの響きとかホールだからふくよかで良いんですよね。

テンション高めで楽しい曲が続いたから、そういう感じで終わるかと思いきや、感動のフィナーレでした。

めちゃくちゃエモかったです。泣くかと思った。

 

コロナ禍になって、マスク着用声出し禁止でライブが行われていますが、僕は当初はそんな状態のライブなら行かなくていいと思っていました。

ただ、今回はアルバムのツアーだし行かなければ、と思ってチケットを取りました。

思わず声を出しそうになるのは序盤くらいで、段々慣れていきました。

それよりも、久々のライブということの興奮と、ユニゾンのパフォーマンスに圧倒されました。

以前のライブの感想みたいに細かく書けていないのはそのせいです(笑)

席が遠くて手元がそんなに見えなかったのもありますが、見るというかとにかく楽しんだ時間だったなと思います。

今回のライブではエモブロック(エモい曲が続くブロック)があったのが印象的でした。

だからなのかバラードというバラードは無くて、アルバムの中でも「弥生町ロンリープラネット」がセトリに入っていませんでした。

あの曲があったらまた別の流れになっていたんだろうなと思いました。

あと、「Catch up, latency」もセトリに入っていませんでしたね。いつか生で聴きたいです。

ライブが終わってこうして振り返ってみると、斎藤さんが出来るだけライブをする、と言ってくれたのがとても嬉しいです。

コロナがまた増えてきて心配でしたが、今回ライブが無事に行われて無事に見れて本当に良かったです。

先のことは誰にも分からないですが、ビックリするくらい良い曲という新曲も楽しみだし、ユニゾンがこれからも楽しませてくれることを期待して今年も過ごしていきたいと思います。

個人的ハロプロ楽曲大賞'21(5位~1位)

前回に引き続き、2021年のハロプロ楽曲を独断と偏見で順位付けしていきます。

本家のハロプロ楽曲大賞とは違い、今年リリースの曲は今年ノミネートとなります。

それでは今回は5位~1位です!

 

こういう弾けた曲は久しぶりな気がします。なんかカラフル期のアルバム曲やカップリング曲を思い起こさせるような曲調だと思いました。

シングルではこんな曲はまず出ないし、アルバムでも前作、前々作ではここまで弾けた曲は無かったですよね。(弩級は弾けてたけどちょっとジャンルが違う気がする)

近年の娘。の曲はメジャーキーの明るく曲が少ないですよね。このアルバムだと、他にはアンフェアベイビーくらいだし。

この曲は短いイントロがあってサビから始まりますが、その後の間奏部分がすごくテンション上がるので好きです。

ほぼ同じ音の繰り返しなんだけど、リズムのせいか、なんかテンション上がりますよね。ザ・電子音って感じの音もいいし。

この曲のスピード感も良いですね。サビでは輪唱みたいにフレーズを重ねることで、スピード感が増していると思います。

AメロやBメロで言葉を切るように休符が入ってくるのは、つんく♂さんっぽいなと思いました。

聴いているだけで楽しくなる曲なので、ライブで重宝されるでしょうね。

 

まーちゃん、ちぇる、よこやん、めいちゃんの4人によるユニット曲です。

娘。の中でもクセの強い声の4人が集まっている気がしますが、この曲カッコいいですねぇ。イントロから強い感じがして好きです。

実はちょっと展開が多く、サビに行く前にAメロ、Bメロ、Cメロまであります。

分かりやすく緩急が付いていて、ブレイクも多めでカッコいいし、盛り上がりやすい曲かなと思います。

まーちぇるめいは声が似てる気がしますが、こうして聴くと結構聞き分けられるもんだなと思いました。

この曲で特に好きな部分はちぇるの "Because I love you crazy baby" とまーちゃんの "辛いけど" です。何度も聴きたくなるくらい好きなパートです。

そこのパートは他の人が歌っているところもカッコいいけど、この二人が特にキマってるなと思います。

このユニットを引っ張っている二人ですよね。

まーちゃんは高音ギリギリかなって感じですが、そこがいい感じに作用している気がします。

 

娘。の最新シングルです。やはりシングルになる曲ってなんか華があるなと思いました。

イントロがシリアスで緊迫感があるなと思っていましたが、つんく♂さんのnoteにも言及されてましたね。

イントロのストリングスにメンバーのコーラスが乗っかるあたりからとてつもない緊張感とスリリングさを演出していますが、この10代の「ソリューション」は結論を得ない(解決に至らない)んだろうと感じているので、このとてつもない緊張感とスリリングさはこの曲にあって相応しいフレーズですね。

僕は最初のピアノから緊張感を感じましたけどね(笑)

この曲は展開が多く、ワンコーラスの構成が

Aメロ→A'メロ→Bメロ→Cメロ→サビ

となっています。

Aメロをそのまま繰り返さず、変化させ、Bメロも繰り返さずに違うメロディーが来ます。(CメロとするかB'メロとするか、全体でBメロとするかは解釈の仕方が分かれると思います)

僕はこの曲のラスサビのアレンジが好きです。落ちサビからラスサビに入るときの "wow" が "wo" くらいで切れてブレイクが入っているところとか、"Midnight blue" のところのビートがラスサビだけ歌メロと同じリズムになるところとか痺れますね。

ラスサビでいうと、最後のフレーズを繰り返しますが、そこでラストだけ "だけど" とセリフで繋げるのも好きです。

あと、歌い出しがほまめいで、おんちゃんのソロに続くところとか、落ちサビのほまりおのユニゾン綺麗すぎだしその後のめいちゃんのソロとか、15期の歌割りが良いなと思います。

MVについては、メンバーが歌いながら移動していってカメラがそれを追う、というのが娘。のMVとしては珍しく、新鮮に感じました。

℃-uteの「都会の一人暮らし」のMVがこんな感じでした。「I miss you」はワンカットでしたね。

あと、メンバー全員じゃなく、数人で振り付けを踊っているところも新鮮でした。

 

えりぽん、あゆみん、おださく、かえでぃー、ちぃちゃん、ほまたんのユニット曲です。

タイトルに"!"とか付いてるから勢いのある曲かと思いきや、ダークな曲調でした。

エスニック的なサウンドで、個人的にはヒップホップの色を感じました。

この曲も展開が多くて、

Aメロ→A'メロ→Bメロ→Cメロ→サビ/→Aメロ→Aメロ→Bメロ→Cメロ→サビ/→Dメロ→落ちサビ→サビ→Bメロ

となっています。("/" までがワンコーラスです。)

Bメロに入る前に必ず間奏を挟んだり、今年のハロ曲の中でも随一の構成の面白さだと思います。

Dメロで、なんか「女と男のララバイゲーム」っぽさを感じました。ここのストリングスのスケールの大きい感じも好きです。

サビ以外はフレーズとフレーズの間の休符が多く、それでいてこんなにクセになる曲が作れるつんく♂さんは凄いなと感じます。

一転してサビは伸びやかなメロディーで、前半はビートが無い落ちサビのような状態になっていますが、すごくひらけた感じがしますよね。

ほまたんの甘い声がアクセントになっていて、これはHigh-Kingにおけるゆうかりんだなと思いました。

おださくが伸びやかに落ちサビを歌い、えりぽん、あゆみん、かえでぃー、ちぃちゃんが続き、ほまたんが "わ·か·る·で·しょ" と、ぶつ切り加工で〆るところとか良いですよね。

そして、ラストの "皆が知ってる最強のカワイイ私" の部分のほまちぃも最高。二人の声の相性がいい気がするし、ちぃちゃんの声とこの曲の相性もいい気がします。

 

アルバムの1曲目が1位です!

とにかく小気味の良いリズムでポンポン言葉が飛んでくる感じが気持ちいいんですよ。

すっかりハマってしまって、一度聴くとしばらく頭から離れず、脳内ヘビロテしていました。

リズムが良いし、パンチラインの連続なんですよね。

以下好きな部分

"安全基準が定まらない 恋愛初段階" ←なかなか書けなさそうな歌詞。めっちゃ韻も踏んでる

"Choo choo choo chooっと突っ走れ 恋のOne way切符" ←choo choo trainとキスのチューを掛けているんでしょうか?ここも前の歌詞とめっちゃ韻踏んでる

"天真爛漫が演じきれない 大根アクトレス" ←パワーワード。「ギューされたいだけなのに」のうさぎちゃんシンドロームや青春エンドロールに続く第3弾か

"グーグーグGood! 親指が 人気の基準じゃん" ←SNS等のいいねのことを親指と表現するのが面白いです。その後 アホらしい と続くのも凄いけど

"シャーシャーシャシャっと洒落臭い 宵越しの恋愛" ←リズムよくこの歌詞を歌っているのがカッコいい

以上の歌詞は1番と2番のAメロに登場します。

この曲はワンコーラスが Aメロ→Bメロ→ラップ→サビ で構成されています。

鬼の押韻のAメロから、"もっともっと" や "一歩一歩" といった促音の繰り返しでリズムが作られているBメロ、ラップを挟んでサビといった感じで、非常にリズムを重視した曲ですよね。

サビは高音パートと低音パートが交互に繰り返される作りになっています。

このサビのメロディーがこれから航海に出るような、始まりを感じさせるなと僕は思いました。アルバムの1曲目なのも納得。

"誰のものでもない" という部分を "だんれのものでもない" と歌わせるのがつんく♂さんの曲って感じ。やはりリズム重視。

サビの締めは15期のソロパートです。つんく♂さんは15期を気に入っているのか、いいところのパートを与えていますよね。

 

ということで、2021年の個人的ハロプロ楽曲大賞モーニング娘。'21の「愛してナンが悪い!?」でした!

今年はリリースが少なかったですが、10位以内に入れたい曲がたくさんありました。

どのユニットも良い曲を出していて、かなり悩みました。

正直3位以下の順位は日によって変わりそうなくらいの感じです。

ただ、僕はつんく♂曲が好きで今回のアルバムがめちゃくちゃ好みなので、TOP5が全て娘。で埋まってしまいました。

来年はOCHA NORMAの誕生でハロプロがどう変わるのか。後輩グループができてビヨがどうなるのかとか気になります。

人気メンバーが卒業したユニットがどう変わるのかも気になるし、コロナ禍でも何かと話題はありますね。

来年も良い曲がたくさん生まれるといいな。

個人的ハロプロ楽曲大賞'21(10位~6位)

今年もそろそろ終わるということで、2019年から毎年このブログで発表している個人的ハロプロ楽曲大賞を今年も発表したいと思います。

本家ハロプロ楽曲大賞とは違い、今年リリースの曲は今年、去年リリースの曲は去年のランキングに入る形にしています。

そんな独自ルールでやっていますので、本家楽曲大賞には投票していません。

ということで、僕が独断と偏見で選ぶ2021年のハロプロ楽曲の10位~6位です。

 

  • 第10位: Juice=Juice / Future Smile

かなとものラストシングルですね。

ちょっとダークでジャジーな曲調なのはタイトルからは一切想像していませんでした(笑)

オケが面白い曲だと思います。

SeasoningSの「ワタシと踊りなさい!」でほのぴも挑戦していたホンキートンクピアノがここでも使用されています。

Aメロにアコーディオンの音が入っていて、音の立ち上がりがふわっとしていながら末尾は歯切れがよくて聴いてて不思議な感覚になります。音の輪郭が終始はっきりしているピアノと揃っているからそう感じるのかもしれません。

Bメロではアコーディオンはすごく細かい連符を繰り返していて凄いですね。

この曲はマリンバの音も入っていますね。ホンキートンクピアノ、アコーディオンマリンバと、ハロプロではあまりお馴染みではない楽器たちが活躍しているのが、今までのハロプロ曲と比べて少し違った雰囲気を感じさせている気がします。

1サビ前から登場するブラスも、登場して以降ずっとカッコいいです。やはりブラスが入るとグッと華やかになりますね。抑え目な1番と、Aメロからブラスが入る2番とではまた少し違うかっこよさがあります。

そして新メンバー有澤一華のバイオリン!カッコいいですね。妖しくて流麗で高貴なこのパートにはゾクゾクします。

Cメロから落ちサビの長めのソロで繋いでいく感じは「禁断少女」を彷彿とさせますね。

僕はここのかなともパートが好きです。かなり抑えた歌い方をしているんだけど、伸びがあって途切れない感じが良いです。

れいれいパートの "笑顔に続くでしょ?" も好きです。れいれいの歌声がかなりJuice=Juiceに馴染んだことをこの曲で認識させられましたね。

 

  • 第9位: BEYOOOOONDS / フレフレ・エブリデイ

カゴメのタイアップで、去年の「ビタミンME」を上回ることはさすがになかったですね。あれは良すぎた。

ただ、そんなマイナスイメージから入ったけど聴いている内にだんだん好きになっていきました。

アイリッシュ系の曲って今までのハロプロになかった気がするし、ビヨの声質といい、楽器の音色といい、綺麗な音しか入ってない感じが良いなと思います。アクが強すぎないサウンド感というか。

結構歪んだギターの音も入っていますが、太めの音でキンキンしないので聴きやすいんですよね。

そんな感じなので、朝ごはんを用意しながら1日で1番最初にこの曲を聴いて元気をもらったりしていました。

バンジョーや、アプカミのレコーディング映像でもあったフィドルが活躍する曲ですね。

僕が好きなのは、フィドルのソロ明けの落ちサビです。

ほのぴの癖の無い声から始まって("ぎ"の発音が鼻濁音なのも良い)、美葉ちゃんの少しこぶしが入ったパート、夢羽の綺麗な声、桃々姫の元気なパートというソロパートのリレーが好きです。

実はこの曲ちょいちょい転調しているんですよね。

ハ長調→サビからト長調→間奏からハ長調→サビからト長調→間奏からハ長調→Cメロからヘ長調→ラスサビからト長調→アウトロはハ長調

という感じ。しれっとサビで毎回転調しているのには、この記事を書くにあたって改めて聴くまで気づいていませんでした(笑)

落ちサビでキーが落ちていると思いきや、Cメロで既に落ちているんですね。Cメロで一旦テンポも落ちるからそっちに気を取られますね。

 

3拍子のジャジーな曲というのもハロプロ初ですかね?そもそも3拍子が珍しいですからね。

こういう曲はやはりベースラインが良い!ウォーキングベース大好き!

ピアノも大人っぽくてカッコいいですね。

ブラスもサビやイントロアウトロが特に華やかで、こういう曲には欠かせないよなって思います。

で、あんまり印象に残っていなかったんですが、ギターも色々やってるということに今気づきました(笑)

まずこの曲ギター始まりなんですよね。

Aメロではトレモロが掛かったギターが渋カッコいいし、Bメロではワウが掛かったギターが3拍子を際立たせています。

そしてギターソロではリバーブが掛かったギターがトレモロ奏法で掻き鳴らします。

この後パッと音が止んでCメロに入る流れも好きです。

好きなパートはかわむーの "もうやめてよ、めんどくさーーいっ↑" です。語尾のしゃくり上げが好きです。

2番のこのパートを担当しているかっさーの吐息のような語尾も良いですね。

ラスサビのこのパートは全員ユニゾンで終わりかと思いきや、だめ押しのかみこでフィニッシュ。完全にエースです。

ラスサビでいうと、ラジオボイス加工のタケちゃんの追っかけも良い味出してますよね。パンが左右に振られていて、左→右→真ん中→左→右→真ん中という風に移動してますね。

大人っぽくてジャジーな曲で、タケちゃんのかわいい声質と加工とパンで遊びというかアクセントになっているのが良いですね。

僕は歌詞の内容にも、ちょっと抜けてる感じの人が愛されて、ちゃんとしているとつまらなく見られたりとかってあるよなと共感しました。

 

ハロプロの王道的な歌謡曲ですね。

メロディーが良いというのもありますが、平田祥一郎さんの編曲が良すぎて好きです。ビートがカッコいいんですよ。

ビートだけでなく、ベース等どのパートもリズミカルなところが好きです。

イントロ…というか頭のサビの後の間奏のメロディーが好きです。あのメロディーのなんか不思議な感じ(浮遊感というのか?説明できない)が魅力的だなと思います。

構成としてはAメロからBメロ無しでサビに行く曲ですが、Aメロが変化しまくるのでそこまで繰り返しの印象は無いですね。ワンコーラスの中でも変化しますからね。

落ちサビ前のCメロというかBメロ?で新しいメロディーが出てきます。ここもAメロのメロディーが引用されているというか、Aメロの変化系というか。

ちなみにこの曲も転調が多く、

ホ短調→サビからヘ短調→Aメロからホ短調→サビからヘ短調→ラスサビ"お願い"から半音上がって嬰ヘ短調

となっています。

ということでこの手の構成の曲は単調になりがちですが、この曲は展開が多いですね。

この曲のかわむーのパートと、しおんぬのパートは全部好きです。二人ともおいしいパートもらいましたね。バッチリ声質にも合ってると思います。

"ユラユラ クラクラ" のしおんぬの歌い方は今までのハロプロの表現ともちょっと違う新しい感じな気がしました。

 

アップテンポでストレートなロックナンバーって感じの曲です。

サビでメロディーの繰り返しが多くて、最初はそこまで好きでもなかったんですが、自分の中のランキングをじわじわと登り詰めてきました。

イントロを始めとして要所要所で出てくるギターの速いカッティングが、この曲のスピード感を演出している感じがします。

僕はこの曲のコード進行が結構好きだなと思います。特にBメロの部分が好きです。

この曲はAメロはわりと明るめに入って徐々にマイナーっぽくなって、サビでは強い主張という感じの展開の仕方をしますね。

"愛はあんだよ 愛はあんだよ"というサビの頭のフレーズがインパクトありますね。

小田推しとしては、おださくの "留まらない" というパートが好きです。あと、ちぃとの二人パートがあるのも嬉しいです。

ここ2,3年で、つんく♂さんが娘。にロック系の曲を書くことが少し増えた気がします。今のつんく♂さんがそういうモードなのか、今の娘。を見てそういう曲が湧いてくるのか…?

「I surrender 愛されど愛」とギターのスピード感やギターソロでの緩急の付け方が似ていると感じて調べたところ、どちらも大久保薫さんの編曲ということで納得しました。

 

2021年の個人的ハロプロ楽曲大賞の10位~6位は以上の曲でした。

推しメンを贔屓したりせず、純粋に曲の好みで順位付けをしました。

かなとも推しなので、「Future Smile」はもっと上位にしたい気持ちもありましたが…。

次の記事では5位~1位の発表です。

HUMANIA

小学校3,4年くらいから毎年1~2枚くらい誕生日とかにCDを買うようになり、僕が初めて買ったNICO Touches the WallsのCDは「HUMANIA」(2011)でした。

それまではレンタルで済ませたりしていたニコのCDをとうとう購入に踏み切ったんですよ(笑)

もう10年前になるんですね…!

今日はイイニコの日ということで、NICO Touches the Wallsの4thアルバム「HUMANIA」の全曲レビューです。

 

  • 1. Heim

この曲はニコ史上最短?の曲で、2ndアルバムの「オーロラ」も短い曲で始まっていましたが、それより短いです。

アコースティックなサウンドのゆったりとしたシンプルな曲です。

12月リリースのアルバムの1曲目ということで、僕はこの曲を聴くとすごく冬を感じます。

シチューのcmとかをイメージして作ったらしいので、冬を感じるのもあながち間違ってないかも。

 

  • 2. 衝突

このアルバムの中でもかなり好きな曲です。本当にかっこよくて、生で聴きたかったなと悔やんでいる曲の一つです。

1曲目とはうって変わってギターサウンドのロックなんですが、絶対ビックリさせようという意図があるだろって感じの始まり方です(笑)

でもこのイントロがすごくカッコいいんですよ。3段階に分けられるイントロで、①最初のインパクトのある部分と、②声がイントロのメインになる部分と、③リードギターのオクターブのフレーズの部分で構成されています。

①はギターはもちろん、ドラムもカッコよくて好きです。動く方のギターは光村さんのパートだと知って驚きました。Bメロでは歌いながらこのフレーズを弾いているからスゴい。

②の部分も斬新というか、こういう曲で声がメインになるイントロは珍しい気がします。

ニコの曲はリードギターとバッキングの絡みがよくできているなと思うことが多いですが、この曲もそうです。

Aメロのブリッジミュートのフレーズとか、2パートでコードを作るような形になっていて面白いです。

それぞれのパートが単音を弾いていて、パンが左右に振られていますが、ちゃんと和音に聴こえるんですよね。

Bメロはギターが3パートありますが、ライブでは古村さんはノイズ的なパートを弾いているようです。

そしてこの曲は、ギターをやっている人だったら憧れない人はいないんじゃないかってくらいカッコいいギターソロが炸裂します。

チョーキングでソロが始まるところからもうカッコいいんですよ。サビの直後に入ってくるという入り方もいいですね。

ギターのことばかり書いてしまいましたが、リズム隊もカッコいい曲です。

ドラムの躍動感も、相変わらずよく動くベースも好きです。

落ちサビとラスサビの間に、ベースがハイポジションに上がってくるところもめちゃくちゃ好きです。

 

  • 3. バイシクル

僕がこのアルバムを買おうと思ったのは、ラジオで聴いたこの曲がすごく好きだったからです。

イントロのリフがなかなか印象的ですよね。

僕が好きなのはBメロのギターのカッティングです。僕はカッティング大好きマンなんですが、この骨太なザクザクとしたカッティングも気持ちいいですね。

サビ前の部分もそうですが、バンド全員のフレーズが揃う部分なので、バンドでコピーした時もそこがすごく楽しかった思い出があります。

あと、2番のサビの後の間奏も好きです。リードギターフランジャーを掛けてオクターブ奏法するところです。

実は僕は結構フランジャーが好きなんですが、使いどころを選ぶエフェクターではあると感じます。

この曲の疾走感にはピッタリ合っていると思います。

メロディーがポップで爽やかな曲ですが、光村さんいわく「カラッと明るいなかで、めちゃくちゃ怒っていたいなって思った」だそう。

歌詞の内容的には、悶々とした気持ちをチャリに乗ってぶっ飛ばそうとしている感じの曲です。

 

明るい曲から一転してマイナー調ですが、ダンサブルなノリの曲です。

こういう四つ打ちのダンス系のノリはニコにしては珍しいですね。というか、この曲が出るまでそういう曲は出していなかったような。

メロディーは歌謡曲っぽさを感じます。

エレクトロなサウンド感もニコとしては珍しいですね。

ただエレクトロとは言っても打ち込み無し、シンセ無しらしいと知って驚きました。

ライブではさすがにシンセとかシンセパッドとか使ってたみたいですが、レコーディングでは打ち込みっぽい音は全てギターで出しているようです。

古村さんはライブでもよくエフェクターを駆使した効果音的な不思議な音を出したりしていて、すごく音が多彩なのが活かされているのかもしれません。

たくさんの音が重なっていて、パンが左右に振られているので、イヤホン等で聴くとより楽しめると思います。

また、この曲はバッキングにアコギを使っているのが面白いなと思います。

ダンス系の曲はリズムが肝だと思うんですが、僕はこの曲だと特に2番の後の間奏からCメロのドラムが好きです。段々盛り上がっていくところがテンション上がります。この曲のドラムは全体的にカッコいいですけどね。

この曲のベースの音色も好きです。

こういう曲はライブでどうアレンジされるのかというのも楽しみの一つで、ライブ版ではタッピングのフレーズが追加されたりと、よりカッコいい仕上がりになっているように感じました。

これも生で体感すると楽しかっただろうなと思います。

 

  • 5. 極東ID

ガッツリとブラスが入ったジャジーな曲です。

メンバーの楽器よりもブラスが主役って感じのサウンドです。ただ、耳をすませばメンバーのパートが渋カッコいいんですよ。

この曲もニコとしては新境地ですよね。当時高校生だった僕は、この曲の大人っぽさに魅力を感じて気に入っていました。この曲のメロディーもすごく好きです。

若いバンドがやるお洒落で軽快な感じとかじゃなくて、もっと渋くて黒いやつなのがニコらしさを感じます。

明確なルーツやイメージがあったからこそ、そうなったんでしょうね。

そこら辺の話はこちらのインタビューに書いてあったので興味があれば読んでみてください。

僕は桑田佳祐のイメージなのかと思っていたんですが、違うみたいですね。でも、歌謡曲的なメロディーの感じとか通じるものがある気がします。

ニコは聴いてきた音楽の幅が広く、生み出す音楽の幅も広いなと改めて感じます。

光村さんがどんな曲でもモノにしてしまうパワーを持ったボーカリストであり、他のメンバーも幅広いジャンルに対応できるからこそそれが成り立つんでしょうね。

 

  • 6. 恋をしよう

メロディーもサウンドも歌詞も甘い感じの曲です。

山下達郎からのインスパイアらしいです。

カッティングが多いところとかがその影響なんでしょうね。

この曲もキーボードが入っていて、ギターソロの後はキーボードに引き継ぐという形になっています。

コード進行とかコーラスを含む和音はオシャレなんですが、それを上回るほど"甘い"イメージがあります(笑)

歪みやリバーブ等が、甘い雰囲気を感じさせるんでしょうか。

ニコのミドルテンポの曲はもっと暗い印象の曲が多いようなイメージがあるので、この曲も新境地といえばそうなのかも。

 

  • 7. Endless roll

このアルバムで唯一坂倉さんが一人で作詞作曲を手掛けた曲です。

前のアルバムの「マトリョーシカ」も坂倉さんの曲でしたが、全然違うタイプの曲ですよね。

僕はこの曲はじわじわと好きになっていきました。

音域が広い曲で、Aメロは低めの音で入ってBメロから徐々に高音になっていきます。音域のせいか、サビに向かって徐々にひらけてくる感じがあって、そこが好きなところです。

メロディーでいうと、ラスサビでそれまでのサビとメロディーが少し変わるのも好きです。

この曲は結構歌詞も好きです。

"リアルなんてこんなもんだ" という歌詞がラスサビで "リアルなんてこれでいいんだ" に変わったり、日常に閉塞感とか焦燥感を感じていたところから少し前向きになるという内容です。

大きく分けると「バイシクル」と同じテーマを歌っていると言えるかもしれません。作り手が変われば曲も全く変わりますね。

映画の主題歌ということで、エンドロール→エンドレスロールなんでしょうね。

 

  • 8. 業々

これまた全然違うタイプの曲で、ポップに寄りつつ様々な曲があるこのアルバムの中で異彩を放つハードなロックナンバーです。

ディストーションのザラザラした歪みの音が気持ちいいです。

ギターソロではバッキング以外に3つのギターが重なるという特殊なものになっています。

ダイナミックで力強いドラムもカッコいいです。

この曲はベースもだいぶ歪んでいて、例のごとくよく動く(笑)

全パートが荒ぶっていますね。

構成も変わっていて、1番の後ギターソロがあって2番があります。

ワンコーラスの構成もなんだか特殊なのですが、どう区切っていいのかあまり分からないので誰か教えてほしいです。

光村さんは歌詞の乗せ方が洋楽っぽい感じで、1音に1音節以上の歌詞が乗っていることが多いです。(そのせいか、なんて言ってるのか分からないことが多いけどw)

この曲だと、"毎度使い分ける 甘い声のトーン" というところとか顕著ですね。

この曲ではたくさん韻を踏んでいて、言葉が聞き取れなくてもなんか音が面白いと感じます。

 

  • 9. demon(is there?)

このアルバムの中で1番エモーショナルな曲だと思います。

スケールが大きくてダイナミックなパワーのある曲というイメージというか。(横文字過多)

どれくらいスケールが大きいかというと、最初のサビに入るまで2分半かかるほどです(笑)

曲の長さもこのアルバムで1番長いです。

曲の構成は解釈の仕方によって少し変わるところもありますが、

Aメロ、Bメロ、Aメロ、Bメロ、サビ、ギターソロ、Aメロ、Bメロ、サビ

ボリューム感というか盛り上がりを後半の方に持ってきていて、攻めた構成になっていると思います。

ギターソロも序盤はロングトーンで、段々音が細かくなって最終的に弾きまくりのすごいギターソロが炸裂します。

このギターソロもカッコいいですよね。

ソロの後は2番のAメロなんですが、1番では8ビートだったリズムがここで16ビートに変わって、リズミカルになります。

その後のBメロでは落ちサビ的な静かなアレンジになって、ラスサビに向かって盛り上げていきます。

この辺の緩急の付け方エグいですね。

これ生で聴いたらすごい感動するだろうな。

 

  • 10. 手をたたけ

NICO Touches the Walls 『手をたたけ』 - YouTube

ニコが広く知られるようになったきっかけの曲の1つですね。

ブラスとストリングスがガッツリ入っており、ポップなメロディーがとてもキャッチーです。

派手な味付けがしてあるので、メンバーのパートは割りとシンプルな感じです。

すごくポップな曲だなぁと思ってずっと聴いていると、段々ニコの内側にあるロックンロール魂みたいなものも垣間見えてきた気がします。

例えば、"酸っぱいのぶちかまそう"の後のEaugというコードとか、ギターソロとか、Cメロとか。ポップなだけじゃなくてカッコいい部分がたくさんありますよね。

僕は結構この曲のリードギターが好きで、メロの隙間に入ってくるオブリガードとか好みの感じなんです。

そして何よりこの曲のギターソロが好きです。これめちゃくちゃかっこよくないですか?

スライドインしてくるところからカッコいいですよね。

古村さんのギターソロは音域を広く使いがちなんで、縦移動をしつつローポジションからハイポジションまで大移動するんですよ。この曲もそうなので、僕もギター初めて1年くらいで練習してみたものの、すぐに諦めました(笑)

他にこの曲の好きな部分はCメロです。コード進行と、ダーラダララッ ダダダーっていうフレーズも好きです。

あとラスサビのストリングスのテッテッテッテッってなるところも王道なアレンジですが好きです。

メロやオケはとても明るいけど、歌詞はめちゃくちゃ明るい訳ではないですね。"願う日は来ないけど"って歌ってるし。

"泣きっ面にマヨネイズ"なんてフレーズが出るのも凄いと思います。

"今日を歌え そして明日を唸らせんだ 去った僕の音楽よ 戻れ"という部分は、それまでのメロディーの変化と歌詞の乗せ方など込みで好きな部分です。

「バイシクル」の歌詞が出来たのもこの曲によって得たものが大きいようです。

 

  • 11. 手をたたけ(NICO edition)

ブラスやストリングスが入っていないバージョンで、ライブでもこのアレンジに近い感じで演奏されます。

ただブラスやストリングスを抜いただけではなく、コーラスが増えていたりします。

連続で収録されているので比較がしやすいですね。

こっちの方が歪んで聴こえるのはブラスとストリングスが抜けたからではなく、歪みの量を増やしていますよね?

より歪んでいるので、音色はこっちの方が気持ちよく感じます。

NICO editionというだけあって、4人の音の存在感がしっかりあるなと思います。

さっき書いたロックンロール感みたいなものはこっちの方が分かりやすいですね。

ギターソロはオリジナル版の方が好きです。

 

以上「HUMANIA」の全曲レビューでした。全体的にギターのことばかり書いてしまいましたが…。

前作の「PASSENGER」から8ヵ月でリリースというのがスゴいですよね。

1年に2回もフルアルバム出すアーティストなんてほとんどいない気がします。

メンバー4人以外の音が入っている曲が多くて、前作からガラッと雰囲気が変わっています。

常に変化しながら良い曲を作り続けていたことが本当に凄いと思います。

このアルバムは僕が高校でバンドを始めた年に買いました。より深く音楽を好きになっていったのが高校時代だったので、ニコが僕に与えた影響ってすごく大きなものだったなと、今回のレビューを書きながら改めて感じました。

 

〈参考webページ〉

NICO Touches the Walls 『HUMANIA』 - TOWER RECORDS ONLINE

“だって僕らはロックンローラーですから” NICO Touches the Wallsインタビュー - 週刊アスキー

NICO Touches the Walls@AowHUMANIAxiC^r[jbGLTCg~[WbNi¹yj

【NICO Touches the Walls】前作からわずか8カ月、加速する進化 | OKMusic

NICO Touches the Walls - 音楽ナタリー 特集・インタビュー

映画「あの頃。」を観ました

タイトルにあるように、映画「あの頃。」を観ました。

選挙の日に「ザ☆ピース!」を思いだし、この映画の予告編で流れてたのも思い出したのでこのタイミングで配信で観ました。

心に残る作品だったので、今回は劇中で流れた曲を語りつつ、映画の感想も書いていきたいと思います。

ネタバレもあると思うので、これから見ようと思っている方は注意してください。

主人公の劔(演:松坂桃李)がスタジオでバンド練をしているところから物語は始まります。

そこでバンドメンバーの1人から練習不足だと怒られ、「楽器だけ良いもの持ちやがって。お前にフェンダーは100年早いんじゃ」とか言われるんですが、僕もフェンダージャパンのギターを使っているので、こんな風に言われるとへこむよな…と妙に共感してしまいました。(言われたことは無いけど)

映画ではそんな落ちた状態の劔を心配した友人が、パチンコで取ったあややのMV集を「これ見て元気出せ」とプレゼントしてくれます。

そして「桃色片想い」のMVを見てあややハロプロにハマっていくわけです。

王道アイドルソングなこの曲ですが、つんく♂さんがnoteにて「僕はいつもロックの概念で曲を作り続ける。桃色片想いもJ-ROCK的なシンコペーションの多い鋭いビートの曲」と言っているのを読んで、確かにロックな要素もあるなと感じました。(シンコペはこの曲マジで多い)

そもそもイントロのギターのリフとかもロックな感じですもんね。甘い曲にロックなリフを組み合わせるのはJuice=Juiceの「初めてを経験中」でもありました。

そう思って聴くとちょっと古い時代のロックとかにルーツがあるようなサウンドですよね。

この曲は歌詞やフレーズ等にとにかくフックが多い印象です。

出だしの "あ、行くよ!あ123!" とか、"あの人には は は は は は は は" とか、"夢にだって出ちゃってきちゃいます" という言い回し、"「こんちは」即「さよなら~」" とか、間奏の "あーや あやややややや" とか、ラスサビ前の "ピーチ!" とか。

この曲で僕が一番秀逸だと思うのが "胸がキュルルン" という歌詞です。キュンキュン とかじゃなくて キュルルン なのがなんか良い。

 

映画だからなのか実際にそうだったのかは分かりませんが、桃片のMVで衝撃を受けてすぐにCDショップに走り、店主からハロヲタのイベントを紹介され、出会った仲間とさらにその先へ…

というハロプロとの出会いから沼落ちまで一瞬過ぎて笑いました(笑)

ハロヲタの仲間(恋愛研究会。)と出会ったことでCDやDVDを借りたりヲタ活が充実したというのは良かっただろうと思います。何より、同じ趣味を同じ熱量で語れる仲間に出会えたことは幸せですよね。

劇中でヲタが語るのが、Berryz工房の「あなたなしでは生きてゆけない」は大人っぽい曲を子供に歌わせるのが実験的で凄いみたいな、とても共感できる内容でうなずきながら観ていました(笑)

ハロプロを知っていると、劇中に出てくるポスターとか細かいところも楽しめるので、この映画を一番楽しめるのはハロヲタだなと思いました。

出てくるポスターとかラジオ音源とかよく集めたなという感じでした(笑)

でも非ヲタの人がロマモーのヲタ芸を見てドン引きする場面とかあったし、ハロヲタ以外はやっぱりキツイかも(笑)

原作者の劔さんも劇中の恋は呆気なかったですが、現実ではハロヲタの妻に出会えて良かったと思いました。

誤解が無いように言っておくと、この映画はハロプロが仲間との出会いのきっかけで、メインは仲間との青春ですから。リアルなハロヲタ描写への理解の差はあれど、本筋に関しては誰でも理解できるような普遍的なテーマだと思います。

 

劔が劇中で、学生とは違って大人には卒業は無いと言っていましたが、それでも夢を追って上京したり環境は変化して、気の合う仲間と繋がりはあれどずっと一緒ではなくなっていった様子を見ると、なんだか無常を感じました。

最後の方では、時間が飛んでさゆの「10代可愛い、20代超可愛い、30代超超可愛い。常にピークです。」という名言について話していました。

その名言が無常について語っているような、無常との対比になっているような感じがして、そこにこの名言を脚本に組み込んだ意図があったのかなと思いました。

 

劇中で、主人公がハロプロや恋愛研究会。の仲間と出会った後、度々「今が1番楽しい」と口にします。

今が1番楽しいと何度も言える人生って素敵だなと感じました。(人生というか主人公の感性)

この映画で最もフィーチャーされている曲が「恋ING」です。

恋愛研究会。のメンバーでバンドを組んでカバーしたり、EDでも流れます。

この映画は、恋愛はテーマではないですが、この曲が主題歌なのはバンドでカバーした思い出の曲だからなのかと思っていました。

まぁ実際そういう理由もあるだろうし、そう思うととてもエモいです。

しかし、先ほど挙げた主人公の「今が1番楽しい」というセリフとこの曲の"人生つまんないって時期もあった"という歌詞が対比になっていると思います。

恋ING」は久しぶりに恋をした女の子が恋に夢中になっている様を歌った曲です。

劔がハロプロと出会い夢中になったことともちょっと重なるところもある気がします。

深読みかもしれませんが、そんなこんなで主題歌になったのかなと。

カップリングながらめちゃくちゃいい曲ですよね。

久しぶりの恋を歌った歌だけど、メンバーが若いからか甘酸っぱい感じがすごくします。

イントロのピアノの音も軽すぎず重すぎずの絶妙なトーン。

Aメロ、Bメロ、サビと、オケが分かりやすく徐々に盛り上がっていく曲ですね。Aメロなんかベースも入ってなくて本当にシンプルです。

2番が終わるとキーが下がって間奏に入ります。ラスサビで元のキーに上がって更に盛り上がりを作るための布石ですね。

ここの間奏のギターのちょっと太めで歪んだ音色が好きです。

ピアノの旋律の間にギターが入ってきて、ピアノとハモって最後はユニゾンになって落ちサビに突入する流れが好きです。

この曲は結構ベースラインが動くんですよね。サビではちょっと跳ねたりしていて聴きごたえがあります。

つんく♂さんはミディアムテンポのバラードでもリズムが跳ねていて、しっかり刻む系の曲を作りますよね。「なんにも言わずに I LOVE YOU」とか。

映画のエンドロールで恋INGが流れると、改めていい曲だなと思ったし、映画を見た満足感とかも乗っかってすごくエモかったです。

 

映画を見終わって、ドラマや映画でよく見る名バイプレーヤーが集まってハロヲタを演じてくれただけでももうこの映画は成功だと思いました(笑)

僕はシンケンジャーが大好きなので松坂桃李が劔役を演じてくれて嬉しかったし、娘。のコンサートに参加したり、しっかり役作りをしてくれたことも嬉しかったです。

松坂桃李あややの中学の後輩という情報も、この映画がなかったら語られることはなかったかもしれないですね(笑)

そういえば、映画の後半ではまさか松坂桃李の口からBEYOOOOONDSという言葉が出るとは思わず、驚きと共に喜びがありました(笑)

この作品の映画化のタイミングであややに似た夢羽がハロプロにいるというのも奇跡ですね。

握手会のシーンハロメンが演じることでハロヲタも納得できますから。

この映画は青春を描いたものですが、登場人物がおっさんだからかヲタだからか爽やかではないんですよね(笑)

わりと淡々と進んでいくノンフィクション映画ですが、登場人物と自分にいくつか共通点があるからか、心に残りました。

あの頃を思い出すように、時々見返したい映画だと思いました。

 

〈参考webページ〉

映画『あの頃。』を観たつんく♂が今だから語れる、松浦亜弥とモー娘。とハロプロ。|つんく♂